2012年10月27日,ファン待望のフルCG映画「バイオハザード ダムネーション」(以下,ダムネーション)がついに封切られた。初日となる本日(2012年10月27日),新宿ピカデリーで,監督の神谷 誠氏,プロデューサーを務めるカプコンの小林裕幸氏,そして脚本の菅 正太郎氏によるトークショーが行われた。その模様をレポートしていこう。

 トークショーは,来場者への3人の挨拶からスタートした。まず管氏が,「前作(バイオハザード ディジェネレーション)から,あっという間の4年間でした。続編として帰って来られたのは,本当にありがたいと思っています」と述べ,続いて神谷氏が「4年前に『皆さんの応援があれば,また帰って来られます』と挨拶しましたが,こうして,本当に皆さんの前に帰ってこられました。この4年はずっと本作の制作をしていたわけですが,このサイクルを続けていければ嬉しいですね。お友達やご家族にこの映画を勧めてもらえれば,何年後かにまた戻って来るかもしれませんので,よろしくお願いします」と語った。
 そして小林氏が,「このたび,無事にダムネーションをお見せできることだけでなく,またここに戻って来られたことが,とても嬉しいです」と挨拶した,アイオン RMT

 挨拶に続いて,話題はダムネーションの「シナリオ」に移っていった。ダムネーションだけでなく,「バイオハザード6」「バイオハザード6」(//)のシナリオも担当している管氏。二つの作業を並行して進めるのは並大抵のことではなかったが,ポイントとして「複雑になりつつある世界観の中で,物語に一貫性を持たせること」と「関わる人物すべてにファンがついている」ことの二点には,とくに注意したという。

 ダムネーションとバイオハザード6はストーリーに関連性があるため,ダムネーションのシナリオを書いているときに,スタッフから「バイオハザード6のレオンも意識して書いてください」と言われる場面もあったそうだ。しかし管氏は,「そんなにぶれるキャラクターではないので,苦労することはあまりなかった」とも話した。


 ダムネーションの特徴として,3D版が制作されたことが挙げられるが,これは小林氏の意向が大きいらしい。制作のまっただ中だった2009年は,「アバター」などの3D映画が大きなブームを巻き起こしていた時期だ。映画「バイオハザード」の監督であるポール,DarkBlood RMT?アンダーソン氏も,新作を3Dで3本作るという発言を行っていたという。事実,小林氏が「バイオハザードIV アフターライフ」の撮影現場を見に行ったときには,3D版の制作が進められており,そうした理由から,ダムネーションもぜひ3Dにするべきだと小林氏は神谷氏に打診したという。

 ただし,「バイオハザード6を3Dで制作する予定はなかったのか?」という賳枻摔膜い菩×质悉希博`ムは長い時間もプレイするものであり,疲労を考えると難しいとのこと。ダムネーションについても,目が疲れないようにしつつ迫力を感じさせることを考慮したそうだ。

 ここで,ちょっとした真実が明らかになった。なんと,レオンのコスチュームは,神谷氏の私服がモデルになっているとのことで,よく見ると,この日の神谷氏の服装はレオンそのもの。とはいえ,「自分を投影させたのが,レオンなのか?」という賳枻藢潳筏皮希袱饯长蓼前谅袱悚胜い扦工琛¥ⅳ螭圣氓偿ぅと讼嗍证恕工刃Δい胜榇黏à胍荒护猡ⅳ盲俊?br>
 また小林氏によれば,制作中は神谷氏の家にある重火器(!)を持ってきていろいろと参考にしていたそうで,一時期,「ダムネーション」を手がけたCG制作会社,デジタルフロンティアが武器庫のような状態になっていたという冗談のような本当の話も飛び出し,会場は大いに盛り上がった。
 最後は,ゲスト陣が一人ずつ挨拶してトークショーを締めくくった。コメントは以下のとおりだ。
管氏:
 ハリウッド映画とは違う内容になっていますので,映画とゲームのどこがどう地続きになっているかを含めて楽しんでいただきたいです。

神谷氏:
 今年は秋に実写版「バイオハザード」の公開があり,ゲームが発売されるなど「バイオ祭り」状態です。この勢いのまま,トリを飾るダムネーションを楽しんでもらえれば幸いです。

小林氏:
 ダムネーションのエンドロールでは,バイオハザード6のスペシャル映像が流れます。プレイした人は観た映像かもしれませんが,まだという人は,絶対にプレイしたくなる内容になっていますので,最後まで席を立たないでください。よろしくお願いします。



 冒頭にも書いたように,バイオハザード ダムネーションは,本日(2012年10月27日)から新宿ピカデリーほかで全国ロードショー。ファンはもちろん,「バイオハザード」シリーズ未経験の人でも楽しめる内容なので,ぜひ映画館に足を運んでほしい。
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