Tweaker」から行える電源ユニット「VULCAN MT」シリーズの投入予定もあるという。 右側面のパネルを外すと,8基のファン,そして冷却用ラジエータが見える。8基のファンなど,いくつか埋め込まれた青色LEDは,SIMから一括してオン/オフが可能だ。LED,とくに青色LEDは,部屋を暗くすると鬱陶しくなるので,これはありがたい。なお本体底面には液冷用のポンプユニットが設置される 本体に取り付けられているSIMコントロールユニット(左)。中央は,SIMのUIだ。温度センサーは,テープで貼り付けることになるローテク仕様(右) 温度センサーを利用したファン回転数制御も,SIMから行える(左)。天面には排気用のスリットが設けられているほか,I/Oインタフェースがいくつか引き出される(中央)。マグネットで固定するタイプのダストカバー装備だ。青く光るのは,液冷の状況を確認可能な小窓である。右は側面からで,3.5インチシャドウベイを8基搭載。HDDは,写真手前と奥,どちらにインタフェースを向ける形でも取り付けられる 奥行きのないフルタワーを実現したLian Li「PC-X2000」 Lian Li Industrialがブースに展示していたのは,奥行きの短さと背の高さが印象的なフルタワーケース「PC-X2000」である。ゲーム用PCとHTPC(Home Theater PC)という,それだけ聞くと相反する用途に向くとされる同製品のサイズは230(W)×430(D)×680(H)mm。PC-X2000はExtendedATXマザーボードをサポートするが,ExtendedATXフォームファクタをサポートするようなPCケースは,一般に600mm以上の奥行きがあるので,同製品は非常に短い。 このようなデザインになっているのは,リビングの床に置いたとき,見栄えがするような配慮からだそうで,同社のEmily Chen氏(Sales Specialist)は「HTPC(Home Theater PC)用途を想定し,できる限り少ない底面積で運用できるよう,HDDとマザーボード,光学ドライブ&電源ユニットという3ゾーンを縦に重ねた。すると,本体前面と背面の距離が短くなって冷却効率が増し,コンパクトなゲーマー向けハイエンドPCケースとしても,非常に高いパフォーマンスを発揮するようになった」と説明する。 5インチベイは“横向き”で,側面のどちらにも,ベゼルを向けられるようになっている