戦術爆撃機は常時いい仕事をしているし,ときには米軍の攻撃でドイツ軍のスタックが崩れて,そこに猛爆撃という勝ちパターンも発生するのだけれど,いっこうにドイツ軍の壁が崩れる気配がない。戦線正面に「チェコスロバキア軍」とかいう名前の軍隊がちらついているので,ドイツ軍の台所事情は相当苦しいのだろうと推測はできるけれど,それにしたって頑強にもほどがある,ro rmt。ソ連軍,いったいなにやってんだ。  可能性として考えられるのは,独ソ戦が機動戦を機軸とした消耗戦に発展しているのではなく,互いに縦深陣地を作りあう膠着戦として停滞し続けているというパターンだ。この仮説が正しいなら,ドイツは想像以上の人的資源を抱えていることになる。しかも必要に応じて柌繎榫?楗恁攻去妞瞬筷牑虺证盲皮毪坤恧Δ椋袱い膜蓼扦郡盲皮猊辘胜ぁ工韦鈱gに自然な流れだ。  仮説の真偽はともかく,このとき,とても現実的なところでアメリカは危機に瀕していた。驚くべきことに,アメリカの人的資源が尽きかけているのだ。いやはや,さすがにこんな光景は初めて見た。まさかここまでの消耗戦に引きずり込まれるとは……。正直,ここまできたら,あとはベルリンに空挺強襲で主力を釣ってから突破包囲殲滅ゲームセット,の予定だったのに。  とはいえ,ここまできた以上,作戦を継続するほかない。理論上は軍を再編してノルマンディー付近に再上陸,戦線正面を一方に限定するとかいった手段が考えられるが,敵に休息する時間を与えれば,それだけこちらが不利になるし,撤退戦で多大な犠牲を強いられるのは確定だ。それをコストとして許容できるだけの体力は,今のアメリカにはない。  こうなったら本腰を入れるしかないということで,最後の大型増援として,超重戦車を主軸とした打撃部隊を編成。なんともバカバカしい「陸の大艦巨砲主義」だが,超重戦車や重戦車の防御力は,人的資源を湯水のように消費できない現状にあっては,たいそう頼もしい。  到着した最新の機甲師団を槍の穂先(というか巨大な棍棒)として,あちこちで定数割れをしているドイツ軍スタックに攻撃を再開する。戦闘に勝利したときのキルレシオは,当方1に対して敵軍が2?3,ドラクエ10 RMT。このペースで兵力をすりつぶしていけば,先に倒れるのはドイツだ。ドイツのはずだ。  そしてついに,その日は来た。柌繎榫?戏饯菦Q壊,限界を悟ったロストク正面のドイツ軍が,柌繎榫?丐纫栖灓蚴激幛搿F嗖窑氏膽椁希丧ぅ膜稳说馁Y源を根こそぎにし,その戦闘能力に支障をきたすレベルのダメージにまで達したのだ。さすがにベルリン正面には分厚い防御が敷かれるが,ロストクへの圧力は一気に減少した。  このチャンスを逃しては,もう後はない。米軍は機甲師団を先頭とし,自動車化?機械化師団がそれに続いて戦線を拡大する。勝利はもう目と鼻の先だ。  だが,ドイツはあきらめなかった。  柌繎榫?摔堡霊榫?吾嵬摔希詣拥膜耍ⅴ毳抓箲榫?葨部戦線の距離を縮める効果を持つ。かくしてアルプス戦線の数的バランスは微妙なものになっていく。イタリア方面への突破を許したところで戦争の帰趨は変わらないが,その場合,下手をすると(というか,かなりの高確率で)イタリアを赤軍が席巻することになる。それは避けたい。  そんなことを考えていると,突然のお知らせが。 「カナダは遠征軍を撤収させます」  いやいや。いやいやいやいや。ちょっと待ってよ。いまあんたらに帰られたら,アルプス戦線はヤバイんですって。もう戦争は終わったと思ったかもしれないけどさ! BGMも戦勝モードになってるし! もしかしたら国内がアレなのかもしれないけど! それはうちも一緒だし!  ……ったく,これだから多国籍軍ってのはよぅ。  こちらの嘆きを意に介さず,悠々とご自宅にお帰りあそばすカナダ軍の皆様。これによってアルプス戦線西端と中央での戦力バランスが崩壊し,ドイツ軍とスイス軍の山岳歩兵師団が群れをなして襲いかかってきた。要塞線での防衛に務めるも,数の差はいかんともしがたく,戦闘は劣勢のまま推移する。これはまずい。一刻も早くベルリンを陥落させ,この戦争を終わらせる必要がある。  そう,一刻も早く。いかなる犠牲を払ってでも。
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