世界の株式市場が、コロナの衝撃で揺らいでいた2020年8月31日、バフェット氏は「この12か月間、日本の5大総合商社の株式を5%以上ずつ買い入れた」と発表し、・・・ バフェット氏、日本の総合商社に投資し2年で元金の倍稼ぐ

 

 

  上記の記事は今年4月のヤフーニュースの記事の一部を引用させていただいたものです。2年前の夏に、たしかにこのニュースが出たのを記憶してます。

 

 

 

  出典:Chartpark

 

 

 

  バフェットは記録的な原油価格の暴落を見て、その後の資源高まで見通して日本の商社株を買ったんでしょうね。原油チャートの赤丸をつけたあたりがバフェットの日本商社株購入時期と思われます。記事を見ると発表があった2020年8月の時点で、「この12か月間で」とあるので、暴落前から買っていたのかもしれませんがそこは不明です。

 

 

  日本の商社株は資源だけを扱ってるわけではありませんが、資源の代表ということでWTI原油で見てみました。

 

  たしかにあの世界的な株式相場の暴落と原油相場の暴落を見れば、その後コロナの収束とともに資源株で大きなリターンが見込めそうです。このバフェットのニュースが出た時、僕はまだ株をやっていなかったんですが、今こうして原油チャートを見ながら振り返れば大きなチャンスだったということが分かります。でもその時には分かりませんでした。

 

  原油チャートを見てみると、暴落前の1~2年は1バレル約60ドル前後で取引されてます。コロナが収束して世界経済が落ち着けばだいたいそれくらいまでは戻すのだろうと僕は考えていました。しかしその後を見ると、原油は120ドルあたりまで高騰してます。通常期の倍くらいの価格をつけたことになります。流通体制含めた供給サイドの問題までは僕は予想できませんでした。もちろんロシアによるウクライナ侵攻というまったく誰も予測できないようなことも起こりました。

 

 

  じゃ今はどうなんでしょうか?今後この高値圏にあると思われる原油価格はさらに上がるのでしょうか、それとも下がるのでしょうか?難しい。後になって振り返れば分かることも、前もって先読みするとなると全然分かりません。

 

  ロシアに対する制裁でロシア産原油の禁輸があるにしても中国やインドなど制裁に加わらない国々が買ってるようだし、ただでさえ大きな流れは脱炭素で、再生可能エネルギーや電気自動車の普及が進んでる状況で、原油の需要って減ってるんじゃなかったの?という疑問があります。今月末には米国のリセッション入りが確認できる可能性もあるし。そうすると世界的な景気後退懸念から株や資源の暴落というのも考えられます。かと思えば中長期的に今後原油価格は高止まりすると予測してる米金融機関もあったりで。わからん、難しいわ~。