インターネットの普及により、コンシューマーゲームやスマホゲームではネット上の不特定多数の人物と共闘・対戦が行うことができるようになった。ゲーム内とはいえ、「不特定の人」を相手にしているわけだから、「礼儀」というものは絶対に必要であり、挨拶があるとないとではお互いの心象はまるで異なる。特に共闘の場合は、、挨拶はオンライン上お互い気持ちよくプレーができるかに関わってくるので、当然のマナーであり、初心者であっても、最低限のルールは知ってからオンラインに潜った方がいい。
挨拶は必須。それは間違いではないし、私も当然挨拶は欠かさず行っている。ただし、「挨拶しない奴は蹴る」と言った行動は、さすがにどうかしていると思う。
この記事を読む前にまず、この前提を知っていただきたい。
君たちを「挨拶厨」と言って批判する人達は、自分たちはしっかり挨拶を行っているということだ。
つまり、挨拶厨の君たちが(モンハンとかで)挨拶をしない人達を蹴っている様子を第三者の立場から見て、「器の小さい奴だな。」と言って馬鹿にしているのだ。
だから、挨拶をしっかり行っている私たちに挨拶の重要性を論じても、そもそも論点がずれている。そんなことは既に理解している。
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そうではなく、挨拶をされなくても気にせずプレーしている私たちと、挨拶されないだけで親を殺されたかの如く顔を真っ赤にしている君たちとでは、客観的に見てどちらが器が大きいか、そこを論じなければならない。
どこかのスレで見たが、「挨拶とか気にしない人もいるんだから大人になれよ」というコメントに対して、「どんなに失礼なことでも許すのが大人なのか?」という返答があった。
どうやら挨拶されなかったことが、その人にとっては「どんなに失礼なことでも」と言ってしまうぐらい許せないことだったらしい。まさに挨拶厨ですね(笑)
何をそこまで頭にきているのかが全く私には理解できない。少し頭に来るくらいなら分かる。ネット上とは言え、現実の人を相手にしているわけだから。無視されたら多少気分を害するのは分かる。しかし、「どんなに失礼なことでも」である。挨拶されなかったという行為は、挨拶厨にとってはどうやら彼らの逆鱗にふれるかの如く、絶対にどんなことがあっても許せない犯罪級の行為であるようだ。そこまではないと言うだろうが、一般人からするとそう映っている。
私の感覚からすると、たとえそれが現実世界であっても、挨拶をされなかったくらいでそこまで頭にくるのは異常だと思う。まあ、彼らからすると、無言で人の家に勝手に上がり込まれた気分なのだろう。それなら分かる。しかし、それは現実世界での話だ。ゲーム内でもそのような気分になれるのが凄い。ここまでくると、さすがに現実とゲームの区別がつかないくらいまでのめり込んでいると言わざるを得ない。
あなた達に(何かの間違いで)リア充の友達がいるなら、「挨拶しなかった奴を蹴った」ことについて尋ねてみるといい。きっとそのほとんどが「たかがゲームになにムキになってんだよwww」と返ってくるであろう。あなたがいくら「ゲームとはいえ現実の人を相手にしている」と主張しても、一般人からすると、「たかがゲーム」なのである。
「ゲームであっても現実の人を相手にしている」という主張は正しい。しかし、残念ながらゲームにそこまで興味がない一般の人にそれを言っても伝わらないし、何を言っても自分の価値観の押し付けとしか取られないのが現実である。
「挨拶なしはネットの素人で下手糞なプレーをする地雷ユーザーだから蹴る」の方がよほど論理的である。偏見のかたまりのような意見だが、この意見であれば私も受け入れられる。
まあ、挨拶なしなのはマナー違反であることは間違いないのだが、それではユーザーを蹴るという行為はマナー違反にはあたらないのか?
まさか「あっちが先にやって来たんだから」とかいう小学生のような理論は持ち出す奴はいないだろう。悪いことをした奴には何をやってもいいという間違った道徳は小学生の内にきっちり捨ててきたことを願いたい。その理論が通るのであれば、万引きをした女子高生をコンビニの店長はみんな犯していることだろう。
「おめぇらのほうがおかしいだろうぅぅぅぅぅぅ怒」というギャグを普通の男性なら笑って鑑賞するのだが、君たちは「いや、先にやったのはお前だし」と真顔で見ているのだろうか?
挨拶なしの入室は追い出されて当然。なるほど筋が通っているように見えるが、それは君たちの感覚での話。一般の人からすると、ゲームと現実を同一視している君たちのその感覚をキモチワルイと思い「挨拶厨」と言っているのだ。決して挨拶を軽視しているから挨拶厨と言っているわけではない。
私だって、現実世界で挨拶を無視されたらキレる。人の家に無言で入り込んできたら即追い出すだろう。しかし、それをゲーム内でも現実世界と同じ感覚になれるところはゲームジャンキーと言わざるをえない。そして君たちは挨拶しない人を「ゲーム内ですら挨拶ができないコミュ障」と言っているが、ゲーム内で挨拶をしていない人のほとんどは現実世界ではおそらく引きこもりの君たち以上にしっかりと挨拶しているであろう。ゲームでの行動と現実での行動を同一視している時点で一般の人から見るとかなり滑稽なのだ。
「ゲームとはいえ」と「たかがゲームに」という見解に優劣をつけるのはいささかやり過ぎだったかもしれない。しかし、「挨拶無しは蹴る」という行為も「たかがゲームに」という感覚の人からすればマナー違反に当たる行為だということを知っていただきたい。
挨拶厨は挨拶の重要性について熱弁し、挨拶されなかっただけで顔を真っ赤にしていることを正当化しようとしているが、論点はそこではない。挨拶厨と言われたくなければ、挨拶なしでも気にせずプレーできている人たちに比べて自分たちは器が小さくない理由を、ゲームにそこまで興味がない一般人にも理解できるように論じなければならない。
いくら挨拶がどれだけ重要かを語っても、度が過ぎれば挨拶厨と言われるし、「ゲームとは言え対人だ」という見解を一般人に共感させない限り、君たちはいつまでも挨拶厨と言われるであろう。そして「たかがゲーム」と思っている一般人に「ゲームとはいえ対人だ」という意見を共感させるのは極めて難しく、熱弁すればするほど「キモチワルイ」と思われるのが関の山である。