京都旅行二日目も曇り。

修学院離宮を見学。

傘をささなければならないという雨ではありませんが

時々ポツッポツッって水滴が落ちてきました。

 

 

 

修学院離宮の見学は

ネットで申し込むか往復はがきによる予約が必要です。

見学の人数に空きがある場合には当日受付をしてもらえます。

 

私たちは10:00からの見学を予約していました。

 

 

修学院離宮の最寄りの駅は

叡山電車の修学院離宮駅ですがそこから徒歩20分かかります。

ウィリーお父さんとお母さんは足の状態を考慮して

地下鉄烏丸線で北山駅へ行きそこからタクシーを利用しました。

 

 

タクシーに乗り、運転手さんに行き先を「修学院」とお願いしたのですが

運転手さんは修学院離宮ではなく地名の修学院だと思ったようです。

少し進んでから離宮に行きたいということがわかったらしく

「離宮」に行くんですかと言われてしまいました。

修学院離宮の周り一帯も修学院〇〇町という地名なので

修学院だけだとどこかなとなるみたいです。

 

地元の人と観光に来た人の地名に対しての認識がまったく違うんですね。

きちんと行き先を伝えないといけませんね。

 

 

 

修学院について

ガイドからの抜き書きを披露します。

 

 

修学院の名は10世紀後半に修学院というお寺が建立されたのが始まりだそうです。

南北朝時代以後にこの寺は廃絶。

地名が修学院村として残りました。

 

 

修学院離宮は、桂離宮におくれること30余年、

明暦元年から2年(1655年~1656年)にかけて

御水尾上皇(ごみずのおじょうこう)によって造営工事が起こされ、

万治2年(1659年)頃に完成した山荘です。

上・中・下の三離宮があります。

 

 

完成してからもいろいろと変遷があるようです。

 

 

昭和39年(1964年)に上・中・下の各離宮の間にある

8万㎡の水田畑地を買い上げて付属農地として、

景観保持の備えにも万全を期して今日に至っているとのことです。

 

 

明治までは離宮を囲む塀もなかったとのことです。

 

 

総面積54万5千㎡を超えるとても広い離宮です。

見学するのに1時間20分くらいかかります。

見学中は途中にトイレがありませんので見学前に用を足しておく必要があります。

 

 

修学院の入り口です。

ここでまずチェックされるのですが

30分前に着いてしまったので少し待たされました。

 

 

 

ここで待っているだけではつまらないので

ウィリーお父さんだけは近くを歩いてみました。

周りの道路はとても狭く車がすれ違えないところもあります。

 

 

修学院の生垣かなと思って写真を撮ったのですが

後でわかったのですがビニールハウスのところもどうやら修学院の敷地のようです。

 

 

 

修学院の脇を流れる川。

勾配がきついので川が段々になっています。

 

 

この川の写真をとって受付に戻りました。

 

 

受付時間になって名前を呼ばれ

予約表を提出、代表者だけ身分証明を提示を求められました。

 

 

待合室があってそこで待機してからいよいよ見学の始まりです。

 

 

御幸門です。ここから離宮内に入場です。

 

 

 

 

最初は下離宮の寿月観へ。

 

 

 

 

創建当時の建物ではないそうです。

文政年間に再建された建物です。

 

 

寿月観の扁額は後水尾上皇の宸筆。

 

 

雨樋も竹です。

 

 

 

 

 

 

山の景観を楽しむために松の木が大きくならないようにしています。

御所透かしという技法だそうです。

 

 

中央の遠くの山は比叡山です。

 

 

中離宮に行く松並木から見える田んぼ。

 

 

 

修学院離宮の敷地の中には田んぼと畑があります。

国が買い取った土地ですが近隣の農家さんに耕作は依頼しているそうです。

 

 

 

 

 

 

 

中離宮へ。

 

 

 

 

客殿です。

 

 

 

 

正面の飾り棚は霞棚と呼ばれ、

桂離宮の桂棚、醍醐寺三方院の醍醐棚とともに

天下の三棚と称されているそうです。

 

 

 

板戸に鯉の絵が描かれています。

 

 

裏にも鯉の絵が描かれてます。

 

 

 

鯉の絵に網目がありますがこれは後から描き加えたものです。

鯉の絵の作者は不明ですが網を描いたのは丸山応挙と伝えられているそうです。

 

夜な夜なこの鯉がいなくなるそうで行き先は池だそうです。

抜け出さないように網が描かれたようです。

ここの住人はお姫様でした。

 

この綺麗な棚田の脇の道を歩いて上離宮へ。

 

 

 

 

上離宮と下離宮の標高差が40m近くあります。

浴龍池が見えます。ここまでは上りです。

 

 

浴龍池は傾斜地に土塁を築き水を引いて造った人口の池です。

水の深さは20~30cm位しかない浅い池です。

水を深く貯めてしまうと土塁が崩れてしまうので深くできないそうです。

池の中の島は固い岩盤を崩せなくて残したそうです。

 

 

ずっと登りだったので隣雲亭で休憩。

 

 

 

 

斜面から流れる川があり、滝が見えます。

 

 

 

千歳橋。

 

 

 

 

 

 

 

窮すい亭。

創建当時の建物で現存ずる唯一のものです。

 

 

 

 

 

 

ここから下離宮へ戻り見学は終了しました。

 

 

修学院を出るとちょうどタクシーが一1台待っていたのでそれに乗車。

 

この後どうするのということで

曼殊院(まんしゅいん)に行こうかということで

運転手さんに告げたのですが

ウィリーお母さんはまんじゅうと聞いたようで

出町双葉の豆まんじゅうと勘違いしたようです。

曼殊院てお寺だよと言うと「えっー」という返事が。

 

じゃあ、出町ふたばに行こうと行き先を変更したのですがここでひと悶着。

 

まんじゅうから話が変遷して、

 

「今日来るときにタクシーを拾った場所は北町で

ラングドシャ「茶の菓」で有名なマールブランシェの本店の

近くだったんだよ。」って言ったら

 

ウィリーお母さんは何を思ったか

「そこの前を通って出町柳まで行けますかっ?」って。

 

タクシー運転手さんは

「少し遠回りになりますがいいですか?」

 

ウィリーお母さんは「見てみたいのでいいです。」

 

ウィリーお父さんは「前にも、一度行ったじゃん。覚えてないの?」

 

ウィリーお母さん「覚えてない。」

 

運転手さん「茶の菓で有名ですが、もともとはケーキのモンブランが

有名になってそれからですね。」

 

「行き先をマールブランシュにしてください。」と行き先変更です。

 

マールブランシュの前にタクシーを着けてもらいました。

 

車の中は漫才劇場でした。

 

 

マールブランシェ本店はおしゃれな感じ。

店内は白を基調とした清潔な造りです。

美味しそうなケーキのショウケースのコーナーとは別に

「茶の菓」などのお菓子が綺麗にならんでいます。

 

店内のレジには行列が出来ていました。

 

お菓子を見るのは後にして

お茶をしようということでサロン・カフェへ。

喫茶コーナーは混んでいなかったので好きな席を選ぶことができました。

 

 

メニューに本店限定のモンブランかき氷がありました。

まよわずそれを注文です。

 

 

運ばれてきたのがこれ。

 

 

カシスソースとアングレーズソースが付いています。

 

 

 

乾いた喉にはもちろん沁みましたが

モンブランと2種類のソースのかけ合わせが素晴らしい。

モンブランのクリームだけで食べても味がしっかりとしています。

このかき氷は本店のみ季節限定というのを偶然に見つけたのですが

とても幸せな時間でした。

 

 

何年か前までは茶の菓は

この本店と京都駅の伊勢丹でしか買えなかったのではと思います。

伊勢丹なんていつも行列ができていて買うのに苦労してました。

今は新幹線京都駅内のみやげもの店や他でも買えるみたいです。

 

 

この日はまだ続きがありますが、それはまた書きます。

今日のブログはこれでおしまいにしておきます。