昨日の夜から降り始めた雨。

今日も雨だれの音をポタポタとはじかせながら

時々強い風に煽られながら激しく降っています。

 

 

5月19日(日)に

NHK交響楽団の元コンサートマスターの堀正文さんの

70th Anniversary Concertにサントリーホールへ行てきました。

 

古希のお祝いのコンサート。

実行委員長はピアニストの清水和音さん。

一の子分だそうです。

二の子分はN響のコンサートマスターの篠崎さんだそうです。

 

 

参加されたメンバーもそうそうたる顔ぶれでした。

もちろんN響メンバーもいます。

 

 

堀正文さんのプロフィールがプログラムにありましたので

掲載させていただきます。

 

富山県高岡市出身とのこと。

京都の堀川高校出身だそうです。

京都旅行で路線バスに乗っていた時

四条堀川の交差点近くの堀川通り沿いに堀川高校をみつけ

ここが堀川高校なんだと思ったことがあります。

京都の中心にあるんですね。

 

 

N響のコンサートマスターに就任する前の

1979年にN響とのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏を演奏され

それが素晴らしい演奏だったそうです。

(CD出ていないのかな、あれば聴いてみたいです。)

その演奏と同年にNHK交響楽団のコンサートマスターに就任。

 

 

故山本直純氏の司会で

「オーケストラがやって来た」というTV番組があったのですが

NHK交響楽団のコンサートマスターに就任されるとのことで

この番組のゲストに出演されてたのではと記憶があるのですが。

堀さんのお顔が印象に残ってます。

私の記憶が正しければの話です。

 

 

演奏会は三部形式。

午後3時に開演、午後8時近くまでの長いコンサートでしたが

面白かったですよ。

 

 

第一部はグリーグのホルベルク組曲。

弦の美しい調べに浸らせていただきました。

 

 

第一部のプログラムです。

 

諏訪内晶子さんも参加。

テレマンの4つのヴァイオリンのための協奏曲では

同級生4人により共演。

諏訪内晶子さんは堀正文氏のお弟子さんであったそうです。

小学校の時、半年間(私の記憶が正しければ)音階の練習ばっかり、

それも各調毎に事細かく音階をみっちり教えてもらったそうです。

 

 

バッハの二つのヴァイオリンノのための協奏曲では

N響のコンサートマスターの伊藤さんの演奏が印象的でした。

綺麗な音と格調の高い素敵な演奏でした。

第一部でオーケストラの団員のソロでの演奏も聴けたりして

面白かったですね。

 

 

第二部は

 

第二部も豪華でした。

ヴィエニャフスキーのエチュードカプリスより第4番を

堀さんと共演した的場桃さんは小学校6年生。

堀さんのお孫さんだそうです。

ヴァイオリンは時々教えてくれるそうです。

教え方がとっても細かいと言ってました。

 

N響コンサートマスターのマロこと篠崎さんは

R.ジーツィンスキー(マロ変曲)のウィーン和が夢の町を演奏。

伴奏は仲道郁代さん。

しっとりと美しい音色でした。

 

 

東京芸術大学の学長の沢和樹さんも

シマノフスキーの「ナルキッソス」を演奏。

演奏後のトークでN響のコンサートマスターになる予定が

変わってしまったいきさつを話してました。

 

 

クライスラーの3部作では

それぞれの曲を

野平一郎、仲道郁代、清水和音の3ピアニストが交代で伴奏。

堀さんのヴァイオリンは見栄をはるところは一切なく

あっさりとして慎ましやかでもありました。

 

 

それにしてもメンバーもは華やかですし

メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲第1楽章でも

溌剌としていて芳醇な音に楽しませていただきました。

 

また、ピアノで仲道郁代さんのショパンのバラード1番や

清水和音さんの英雄ポロネーズが聴けたりと盛り沢山。

 

 

 

第3部は

 

 

ハーピストの吉野尚子さんとの堀さんとの共演。

ハープの音色とヴァイオリンの音色が

このロマンティックな曲にはぴったりでした。

 

ハープの音に指向性があるのかちょっと思ってしまいました。

というのは、私の席は1階後方のやや左側だったのですが

ハープが丁度こちらの方向を指すような位置でした。

よく音が聞えました。

ハープの共鳴板のなせることでしょうか。

 

ヴァイオリンの向きによって

よく響いてくる時とそれほどでもと感じる時がありますが

楽器の向きによって響き方が変わるのも面白いですね。

 

 

モーツアルトのディヴェルティメントK136では

堀さんの門下生とN響のメンバーが共演。

若くて溌剌とした音楽を聴かせていただきました。

 

 

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲第1楽章を

諏訪内晶子さんのソロで堪能。

 

 

モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」の第4楽章では

元気のいい演奏を聴きました。

 

 

アンコールはハイドンの交響曲第102番の第4楽章。

堀さんによる簡単な曲紹介がありました。

 

 

最後はオーケストラ全員による足で床を踏み鳴らしての

堀さんへの喝采でした。

堀さんは照れ屋なんですね。

喝采されることが恥ずかしいらしくて

袖に引っ込もうよとみんなを誘いますがうまくいきません。

トークも控えめでこの人ははにかみ屋なんだなとあらためて思いました。

照れ屋で少し損をしてますよというのが私の印象。

 

 

たくさんのお弟子さんと音楽仲間にかこまれての古希のお祝いでした。

堀さん幸せですね。

これからもお元気でご活躍ください。

 

 

レポートでした。