時々チラッと書いたりしていましたが、私は趣味でクラリネットを吹いておりまして、今は近所の楽団に所属しています。
高校の頃に吹奏楽部に入ったのをきっかけに、卒業してからもあちこちの市民バンドに在籍してきました。
時々所属楽団以外の演奏会にも、賛助出演を頼まれたりして、常に演奏会という目標があるため、日々のストレス解消に欠かせないだけでなく、私の人生の大きな部分を占めています。
時には私のこの趣味のせいで家族が犠牲になることもありましたが、幸いなことに誰も「辞めろ」とは言わなかったので、辞める勇気ときっかけが無いまま今に至っています。
年も年ですから、どこのバンドに行っても女性の最年長であることが多く、若い人たちにとっては「このバーサン、いつまでやってんだ?」と煙たがれているかもしれませんね
ほんと、いつまで続けていられるんだろう…
どんなに足掻いても、いつか引退する日が来るわけで、私の場合は「歯」がダメになった時が潮時だと思っています。
つ、ついに・・・・その日が・・・・来たかも・・・
クラリネットは前歯に負担がかかるので、歯だけは大事にしてきたつもりです。
しかしながら、歯の質や強度は遺伝するらしく、私の母も祖母も早くから入れ歯になったため、ある程度の覚悟はしていました。
大事にし過ぎて歯ブラシを強く当てたのか、歯が削れて知覚過敏にもなっていました。
中学生の頃、ママの味のミ○キーを食べていて前歯が折れたため、前歯はその当時からずっと差し歯でした。
そこへきて、加齢による歯茎の痩せもあり、前歯の歯根が傷んできて、十数年前と数年前に4本全部の交換もしました
昨年、そのうちの1本の歯根が完全にダメになり、その歯の両脇の歯を利用して3本のブリッジを施したのですが、先月歯のクリーニングをした際に、残りの1本がグラグラしていると指摘されました。
前日まで何ともなかったんだけどなぁ…
そして先週、CTを撮って詳しく検査したところ、差し歯の土台になっている歯が割れていると
クリーニングくらいの刺激で割れちゃうほど弱っていたのでしょうか?
(文句言ってもきっとそう言われるよね…)
さて、このような状態になったらどうなるんだ
なんか麻酔して1時間半ほどかけていじっていましたが、治療が終わった時にこう言われました。
「残った土台の歯を抜歯して、それをぐるっと回して反対向きに移植しました。自己移植なのでうまく定着して歯が再生されれば、また差し歯ができるかもしれないです。」
ん
「できるかもしれない」ってことは、できない確率高いってこと
再生されなかったら、糸切り歯まで利用して5本連なるブリッジか、部分入れ歯になると…
そして、再生されるには、半年から1年くらいかかると…
家に帰って鏡を見たら、歯茎が黒い糸で縫われており、腫れています。
仮歯は付けてくれましたが、両側の歯に接着剤で留められているだけですから、使わないでくださいと…
1年くらいずっと仮歯で過ごすわけですが、前歯使えないってことは、噛み切らなければいけないものは食べられない
煎餅もフランスパンも食べられない、干し芋なんぞもってのほか
好きなもの、なんにも食べられない…
その日の食事から、柔らかいもの、一口で食べられるものしか食べられません
お肉もひき肉を使う料理ばかり。
娘にそのことを話して「痩せちゃうかも~」とLINEしたら、
「一口大にしても同じ量食べるんだろうから痩せないさ」
はい、その通りです
そんなわけで、1年後に入れ歯になったら、多分もうクラリネットは吹くことができません。
(入れ歯でクラリネット吹いている人を見たことがありません。)
昨日は楽団の練習があり、クラリネットを吹いたら仮歯が取れちゃうのかどうか試すために行ってきました。
取れても翌日すぐに入れてもらいに行けるし。
すぐに取れるようなら最低1年間はお休み、そして1年後入れ歯になったらもう引退です。
昨日が私の「クラリネット人生最後の日」になるかもしれず…
演奏会後初めての練習でしたから、大初見試奏大会。
初見での合奏は、緊張感と集中力がハンパなく、思いのほか吹けたりして楽しいのですが、昨日はいつ仮歯が取れるかヒヤヒヤしながら前歯をかばって吹いていましたから、楽しむ余裕がありませんでした。
これから先も、その日が「クラリネット最後の日」にならないよう、騙し騙しやって行くんだろうなぁ…
前歯の影響がない楽器を今から始める勇気もなく…
今からじゃあ演奏会に出られるレベルになる前に死んじゃうわ(笑)
楽器を辞めたら何をすればいいんだ
天の声「勉強」
あ、そうだった、やることあったわ。
…と言いながら、長女のオーボエをオーバーホールに出そうかな、などと考えています