日本のイルカ漁を批判した米映画「ザ・コーヴ」(ルイ・シホヨス監督、91分)が18日午後8時から、ニワンゴ(東京都中央区)が運営する動画共有サイト「ニコニコ動画」で配信される。配給会社「アンプラグド」(東京都目黒区)の協力。

 「ザ・コーヴ」は、和歌山県太地町のイルカ漁を隠し撮りしたドキュメンタリーで、今年の米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した。26日から各地の映画館で順次上映が予定されていたが、市民活動団体などからの抗議が相次ぎ、東京都渋谷区の映画館「シアターN渋谷」が6月3日に公開中止を決めたことを皮切りに上映中止が相次いだ。現在、大阪の1館が7月3日からの上映を決めた以外に、上映の予定はない。上映中止については、日本弁護士連合会、日本ペンクラブなどが、表現の自由が損なわれるとして、憂慮する声明を発表している。

 21日には、新右翼団体「一水会」顧問で評論家の鈴木邦男さん、月刊誌・宝島社「この映画がすごい!」の藤江ちはる編集長ら参加した討論会を配信する予定。【岡礼子】

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 アスベスト(石綿)による健康被害が判明している兵庫県尼崎市のクボタ旧神崎工場の元下請け従業員の妻が6年前、石綿が原因とみられる肺がんで死亡していたことが10日、分かった。作業服に付着した石綿粉塵(ふんじん)を洗濯などの際に吸い込む「家庭内暴露」が原因として、支援団体は同日、クボタに対し、社員の家族に行っている家庭内暴露と同等の補償をするよう要求書を提出した。

 亡くなったのは同市武庫之荘の早瀬哲夫さん(80)の妻、キミエさん=当時(71)。支援団体「中皮腫・アスベスト疾患患者と家族の会尼崎支部」などによると、早瀬さんは昭和45年から13年間、下請け会社「クボニ運送」の従業員などとして旧神崎工場で、セメントに石綿などを混ぜて作る「石綿パイプ(水道管)」の運搬作業に従事。石綿粉塵が付着した作業服を着たまま自宅に帰り、着替えていた。

 キミエさんが作業服を洗濯していたが、平成15年ごろに体調が悪化。胸部に悪性腫瘍(しゅよう)が見つかり、翌16年7月に亡くなった。

 自宅は同工場から2キロ以上離れているため、日常的に石綿粉塵の飛散にさらされる「環境暴露」は考えづらく、作業服に付いた石綿粉塵を大量に吸い込んだ可能性が高いとして、21年8月、石綿健康被害救済法に基づき、その指定疾病である肺がんと認定。特別遺族弔慰金の支給が決定した。

 同工場の下請け従業員の家庭内暴露では、中皮腫が数例報告されているが、多量の石綿粉塵を吸引して発症する肺がんによる死亡例が明らかになったのは20年3月以来で2例目。

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【法廷ライブ SS元船長第2回公判】(2)

 《調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」に乗船し、顔面を負傷したとされている○○さんに対する証人尋問が続き、検察官は環境保護を標榜(ひょうぼう)する米団体「シー・シェパード(SS)」元船長のピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)がランチャーを発射した際の対応について質問する》

 検察官「被告がランチャーを構えたとき、どうしようとしましたか」

 証人「コンパニオン(ブリッジの下にある構造物)の物陰に隠れようとしました」

 検察官「実際に隠れましたか」

 証人「隠れませんでした。隠れようとしましたが、止まりました」

 検察官「どうして止まったのですか」

 証人「ランチャーの筒先がブリッジに向いていたからです。狙いが外れ、自分に当たるかもしれないと思いました」

 検察官「それでどうしましたか」

 証人「ブリッジを見上げました」

 検察官「ブリッジを見上げたとき、視界を何か通り過ぎましたか」

 証人「はい」

 検察官「何が通り過ぎましたか」

 証人「暗くて赤色っぽい物が飛んでいました」

 検察官「当時、何が飛んだと思いましたか」

 証人「分かりませんでした」

 検察官「通り過ぎた物の速度は?」

 証人「速かったですが、目では追えました」

 検察官「なぜその物が通り過ぎたと思いましたか」

 証人「ベスーンがランチャーで撃ったと思いました」

 《○○さんは裁判長の方を見ながら、はっきりとした口調で証言した》

 検察官「ベスーンが…、失礼」

 《検察官も○○さんの証言につられ、「被告」を付けるのを忘れ、呼び捨てにしてしまう。ベスーン被告は○○さん、検察官を上目遣いに見つめながら、持っていたノートに何かを書き記している》

 検察官「被告が何かを撃ったところを見ましたか」

 証人「見ていません」

 検察官「ランチャーの発射音は聞きましたか」

 証人「聞いていません」

 検察官「視界を物が通り過ぎた後、何かありましたか」

 証人「ボートから喜ぶような声が聞こえました」

 検察官「喜ぶような声とはどのような声でしたか」

 証人「『ヒャッホー』という感じの声が聞こえました」

 《歓声を聞いた証人はベスーン被告が乗るボートの方を向こうとした。だが直後に異変が起こったという》

 検察官「何が起きましたか」

 証人「目が開けられず、痛くなりました」

 検察官「痛かったのは目だけですか」

 証人「両ほほも痛くなりました」

 検察官「それから何かありましたか」

 証人「酪酸のにおいがしました」

 検察官「どう思いましたか」

 証人「(自分に)酪酸がかかったと思いました」

 検察官「痛くなったのは両目ですか」

 証人「両目です」

 検察官「どんな風に痛みましたか」

 証人「右目の方は燃えるような、激しい痛みがありました」

 《当時の恐怖を語る○○さん。ベスーン被告は通訳の言葉に耳を傾けながら、傍聴席の後方にある時計の辺りを見つめる》

 検察官「両目は開けられましたか」

 証人「できませんでした」

 検察官「両ほほはどのように痛みましたか」

 証人「ヒリヒリする感じでした」

 検察官「視界を物が通り過ぎてから、目やほほが痛むまでの時間はどれくらいありましたか」

 証人「1秒か、2秒ぐらいでした」

 検察官「『酪酸のにおいがした』と証言していましたね?」

 証人「はい」

 検察官「以前にも、かいだことがありますか」

 証人「はい」

 検察官「どんなにおいでしたか」

 証人「くさいです。ブルーチーズのにおいを強烈にした感じです」

 検察官「ほか(のにおいい)にたとえられますか」

 証人「肥だめのにおいに似ています」

 検察官「酪酸が顔にかかったと思いましたか」

 証人「はい」

 検察官「どうして顔にかかったと思いましたか」

 証人「目とほほの痛みを感じて、ほぼ同時ににおいをかいだからです」

 検察官「何か顔にかかった感触は?」

 証人「感じていません」

 検察官「当時はヘルメットをかぶっていましたね。ヘルメットの前面にガードがあり、ガードを鼻のところまで下げていましたね?」

 証人「はい」

 検察官「なぜ酪酸が顔にかかったといえますか」

 証人「もう1回、質問をお願いします」

 《検察官が同様の質問を繰り返す。証人は1、2秒の間を開けてから、答え始める》

 証人「ヘルメットのガードと顔の間から(酪酸が)入ってきたと思いました」

 検察官「『酪酸がかかった』と思い、どうしましたか」

 証人「その場でしゃがみ込みました」

 検察官「目は開けられましたか」

 証人「開けられませんでした」

 検察官「どのようなことを考えましたか」

 証人「『失明するかもしれない』と思いました」

 検察官「Cさんに話しかけられましたね」

 証人「はい。『大丈夫ですか』と言われました」

 検察官「何か答えましたか」

 証人「できませんでした。痛すぎて、それどころじゃなかったです」

 《激しい痛みに襲われた○○さんは必死にコンパニオンの物陰に身を隠し、しゃがみ込んだという。検察官がその理由を尋ねる》

 検察官「なぜ身を隠したのですか」

 証人「SSのボートにカメラマンがいました。(自分の姿を)撮影されたくないと思い、移動しました」

 《海の男の意地を見せた○○さん。その後、Cさん(法廷では実名)に連れられ、シャワールームに移動し、目や顔を洗ったという。このシャワールームには27日の証人尋問で証言台に立ったAさん(同)や、Bさん(同)も来た。○○さん、Aさん、Bさんがシャワールームに到着した順番について、○○さんは覚えていないという》

 検察官「Aさん、Bさんがなぜシャワールームに来たと思いましたか」

 証人「酪酸にやられたと思いました」

 検察官「どうしてそう思ったのですか」

 証人「Aさんは顔が赤くなり、『痛い』と言って顔を洗っていました。Bさんも顔を洗っていました」

 《証言台の○○さんを見つめるベスーン被告。その顔は無表情だった》

     =(3)に続く

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