半年の入院後、世田谷の実家に身を寄せていた。
いつの日からか三軒茶屋にあるリハビリ施設に通う様になった。

実家から最寄り駅まで徒歩で10分、そこから二駅電車に乗って三軒茶屋駅へ。そして駅から施設までまた徒歩で10分…
たかだか二駅だけだったが、ラッシュ時の電車がきつかったので歩いて通う様になった。歩いても10分も変わらない。

施設では筋トレをしたりしていた。
施設のキッチンで職員が昼食作りをしていたので、いつの間にか手伝う様になった。

元々料理が好きだったので、リハビリ病院に入院していた時も調理のリハビリがあったらしい。その延長線上にあるのがリハビリ施設での調理の手伝いだった。

この頃は自発的に手伝いをしていた。
それが大切だったと思う。主体性を持ってのリハビリは、それまでの自分の人生に紐付けられる。
自分を取り戻すのには、それまで好きだったことや得意だったことを続けることが大切だったと思う。

写真の唐揚げは30人分!