Ondas は、重要インフラおよび産業・政府向けに独自の無線通信技術と自動化ソリューションを提供するテクノロジー企業である。
主に、鉄道や電力・ガスなどの公共事業向けにミッションクリティカルな専用無線ネットワークを構築する「Ondas Networks」と、自律型ドローン(Drone-in-a-Box)による自動監視や点検を行う「Ondas Autonomous Systems」の2つの事業を軸に展開している。
Ondas(ONDS)の2026年3月23日の決算発表、および市場データに基づいた今後の展望をまとめてみた。
1. 決算発表と今後の事業展開
2026年3月23日に発表された2025年度第4四半期および通期決算では、売上高が市場予想を上回る一方、一過性の要因による損失が計上された。
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決算数値の要点:
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売上高: 3,011万ドル。市場予想の2,780万ドルを上回り、前年同期の413万ドルから約630%の驚異的な成長を記録した。
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EPS(一株当たり利益): -0.39ドル。予想の-0.06ドルを下回ったが、これはワラントの再評価に伴う8,220万ドルの非現金費用が主因であり、現金収支には影響していない。
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事業展開の展望:
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収益目標の大幅上方修正: 2026年度の通期売上高目標を従来の1億7,500万ドルから、3億7,500万ドル以上へと倍増させた。
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戦略的買収の統合: 2026年第1四半期に実施した5件の買収(Rotron, Mistral, Bird, Endo Earth, Worldview)により、ISR(情報収集・警戒監視・偵察)センサーや精密光学、地雷探知など、防衛・公共安全分野のポートフォリオを大幅に拡充している。
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黒字化への道筋: 製品部門は2026年第3四半期に、会社全体では2028年第1四半期にEBITDAベースでの黒字化を目指すとしている。
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2. プット・コールレシオによる株価予想
オプション市場のセンチメントを示すプット・コールレシオ(PCR)からは、極めて強気なシグナルが読み取れる。
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出来高ベースのPCR: 直近の数値は0.32前後で推移している。一般的に1を下回ると強気、0.7未満は非常に強気とされるため、市場参加者は現在の水準を「絶好の買い場」と捉えている可能性が高い。
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建玉(オープンインタレスト)ベース: 全体のPCRは0.52であり、将来的な上昇を見込んだコールオプションの保有が優勢である。
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結論: 短期的には、コールの買い圧力が株価を下支えし、決算で示された高い成長率が裏付けとなることで、アナリストの平均目標価格である16.08ドル〜19.67ドル付近への上昇が期待される。
3. ヘッジファンドの投資動向(HedgeFollow参照)
HedgeFollowおよび関連する13F報告データによると、機関投資家による「蓄積(買い集め)」が加速している。
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機関投資家保有率: 発行済株式の約60.9%を機関投資家が保有しており、直近の四半期で保有株数は約46%増加した。
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主要なヘッジファンドの動き:
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Millennium Management: 保有比率を161%増加させ、約4,110万ドル相当を保有。
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Point72(スティーブ・コーエン): 新たに大規模なポジションを構築。
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Citadel Advisors(ケン・グリフィン): 保有株数を477%増加させるなど、トップティアのファンドが揃って強気の姿勢に転じている。
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資金流入の傾向: 過去12ヶ月間の機関投資家による流入額(Inflow)は約7億3,300万ドルに達し、流出額を大幅に上回っている。これは、プロの投資家が同社の防衛・ドローン技術の独占性とPalantirとの提携を通じたグローバル展開を高く評価している証左である。
まとめ
Ondas Holdingsは、2026年を「爆発的な成長の年」と位置づけており、防衛需要の拡大と買収によるシナジーが株価の強力なカタリストとなる。プット・コールレシオの低さと著名ヘッジファンドの大量保有は、下値リスクが限定的であり、中期的に大きなアップサイドがあることを示唆している。
今回の決算で上方修正された3億7,500万ドルの売上目標が達成されるかが、今後の焦点となる。
図1 ONDSの日足チャートと出来高
現在は、三角保ち合いの情況にある。今後、中長期的には上振れするものと予想している。この点に鑑みれば、今こそ仕込み時かもしれない。
