- おいしいコーヒーのいれ方 (10) 夢のあとさき (集英社文庫)/村山 由佳
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現在はさらに、文庫にはまだなっていないと思うが、2巻新しいのがでている。
文庫ではないハードカバーの本を持っていたのですが、貸したあと、返ってきません…。
持っている方は返してください(笑)この本だけは大切なので。
本屋で見て、なんとなく、読みたいなと思って、買ってしまいました。(だから、返さなくていいです(笑))
文庫本にしかないメリットとしては、文庫版だけのあとがきがあることです。
ここに村山由香さんの考えがびっしりとつまっています。
自分自身、村山由香さんの『人生あみだくじ』という言葉であったり、迷ったとき、困ったときはどうすればいいのかが書いてあり、その場その場で大変勇気付けられた記憶が残っています。
ちょうど、村山由佳さんも自分自身も体育会系に属していたのもよかったのかもしれません。
そして、なぜ、このおいコーシリーズにはまってしまうのか。
単純に言うと、自分自身に主人公が似ている感じが一番する本です。まるで、自分自身が物語の中に入ったような感覚さえします。
部活をやっていること(自分自身はやっていた)も本が好きなところも、表面的には、なんでもできるような感覚なのだが、実際は不器用で、どうにでもいい事を悶々と悩んだりしたり。そして、悩んだ結果が、部活や勉強にも影響したり。
自分自身、それがダメな事がわかっていて、変えなくてはいけないと思っていても、なかなか踏ん切りがつかないところとかも。
完全に感情移入していますね

他にもこういう読者も多いとは思います。
共感できる人が多いからこそ、この本は約15年続いていますし、今後も長く続くと思います(そうなってほしい)。
自分自身は読み始めたのが、大学1年生なので、5年間。
今後もショーリ(この本の主人公)と共に日々悩みながらも、成長できればいいなと思っています。
ショーリ頑張れ!!
でも、この本がもっと長く続くとしたら、
天使の卵のように、最後は別れることになるでしょう。
文庫版のあとがきを読んで気が付いたのですが、
『鴨川を離れてひとりになった理由は、ひとつではないし、どれも個人的なことです。思い出すとき、胸が痛まないと言えば嘘になるけれど、後悔はありません。そして、少なくともこれだけ確かだと言えるのは、自らそういう道を選んだことによって、わたしのこれから書いていくものはどんどんかわっていくだろうということ(引用)』
と書いてあります。
この作者の変化は物語に色濃く反映されていくでしょう。