【闇深し…『神戸ビーフ』の産地偽装】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々



 

 


日本の3大ブランド牛と言えば「松阪牛(三重県)・近江牛(滋賀県)・神戸牛(兵庫県)」である。その美味しさはここで語るまでもないが、庶民の口にはあまり入ることがないほど、お値段も一流だ(^^;

私はその由来や個別の特徴について詳しくないし、(スーパーの社長だったが)グルメでも健康志向でもなかったため、「神戸牛」と聞けば、「NBA選手のコービーブライアントのお父さんが、神戸牛を食べて感激して息子にコービーと名付けた」とのエピソードを思い出すくらいだ。

事実そのおかげで、アメリカでは「神戸ビーフ」の知名度が爆上がりしたという。

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さて私がこのニュースを見た時、まず初めに思ったのは「インバウンドの観光客なら、神戸牛じゃなくても和牛の霜降り肉を出しても絶対分かんないよな…」、「こりゃ思いの外闇は深いぞ〜」ということ。

少なくとも私は神戸牛とその他の牛の違いは分からないし、そこら辺のスーパーでちょっと高級な牛肉でも悶絶しながら食べることだろう。(おそらく皆さんもw)

観光客は後からクレームも付けないし、やりたい放題できる。「神戸牛1串5,000円」→微妙な値段でもある。

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私の経験から言えば、『産地偽装』は「仕入れ元 or 販売者」または「グル」のいずれかが意識的にやることであり、「安く仕入れて高く売る」ことで暴利を貪る。これを防ぐために牛肉などは生産者番号を明示し、飼育履歴もネットで分かる仕組みになっている。

輸入牛を和牛に、輸入海産物を国産に、忘れた頃にニュースになる「産地偽装」、悪の根は絶てない…。真面目にやっている業者が被害を被り、悪い奴らは売り逃げる。

今後も「神戸ビーフ」の需要は伸び、「一人勝ち」状態が続くと予想される。本来なら海外に輸出してブランドでを稼ぎたいところだが、生産量にも限りがある。

産地偽装したこの業者の言い草が「技能実習生が多く、管理がテキトーだったと思う」 (笑)。代わりに混ぜた肉は「鹿児島県産黒毛和牛」、ちゃんと管理できてるじゃん!

 

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