☝そう「チンドン屋」である。
若い方はご存知ないかもしれないが、商店街の年末セールや商店の開店などに現れて花を添えたチンドン屋。
5、6人の着物を着たメンバーが、鐘や太鼓、クラリネットを鳴らしながら目ぬき通りを練り歩く。白塗りの化粧と派手な着物の物珍しさに惹かれて、子供たちも後をついて歩いて行く。「あのおばちゃんは男だ!」なんて野暮なことは言わない。もはや昭和の光景だろう。
彼らは大道芸人とは区別され「街廻り」が基本であり、プラカードを持ったりチラシを配ったりする。私のスーパーが開店する時にも「チンドン屋」が必ず登場したものだ。(意外に費用が掛かるため、取引先からのお祝いとしてプレゼントされた)
チンドン屋にはそれぞれ「屋号」があり、引くて数多のグループや、片やフリーランス(独立系)が存在する。
マニアックな話をすれば、チンドン屋と聞いてまず思い浮かぶあのメロディは『🎵美しき天然』と言うらしい。これなら令和時代の皆さんも聞き覚えがあるはずだ。
🎈そういえば今はあまり見なくなった、開店セールに空に掲げる「アドバルーン」。
☝️上げる場所、上げる時間を消防署に事前に報告し、毎日必ず下さなければならない、風が強い日はダメ!などハードルが高かったことに加え、環境への配慮からクレームが必ず届く。どうりで最近あまり見なくなった訳だ(^^;
SNS広告全盛の現在、その対極にある(あった)アナログ広告の極み「チンドン屋」。今も街角のティッシュ配りにはこの感覚が残っている気がする。
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👤「アイツはチンドン屋みたいな奴だ!」
→これはある種の差◯用語だそうだ。
「職業差◯」に当たるとして「チンドン屋」はテレビでは使われない。かと言って「◯◯屋」と呼び捨てにしたり、あえて「◯◯師さん」と呼ぶ職業に対しても、人は無意識に見下しているモノだ。
⭐️パフォーマーとも違う日本の文化「チンドン屋」。海外から見れば「ストリートミュージシャン」かも知れないがそれも全然違う。子供にも優しいが「ピエロ」ではない。チンドン屋はチンドン屋!
来年も新しいアイデアが沢山生まれてくるのだろうが、古いモノの中にそのヒントが潜んでいるのかも知れませんよ!
この暮れに「チンドン屋」の話を持ち出すのも何ですが(笑)
サンドイッチマンもお忘れなく