【倒産社長の遺言(5/7) 行政関係者の皆さんへ】 | 【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

【実録・倒産社長の奮闘記】~こうして店は潰れた!~小林久ブログ

老舗スーパー三代目→先代の赤字1.5億円を2年で黒字化→地域土着経営で中小企業の星に→中小企業診断士試験に出題→最年少山梨県教育委員長→早過ぎたSDGs →2017年まさかの倒産→応援団がクラファンで3,000万円支援→破産処理後は全国の経営者に寄り添う日々

 

👤私の店は地域のお客さんに人一倍助けてもらった歴史があり、「頼まれたら(利益にならなくても)すべてやろう!」と決めていた。

その様を見た人の中には売名行為とか、選挙にでも出たいのか?と揶揄する人も多かった。負けず嫌いの私はそれを否定するが如く「これでもか!」と(いわゆる)社会貢献を続けていった。

片や何でも実行してくれる私は、行政担当者にとってとても「都合の良い民間人」だったに違いない。今さら恨みなど無いが、そんな彼らにも「遺言」を残しておいた。

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【倒産社長の遺言(5/7) 行政関係者の皆さんへ】
 
👤「皆さんはプレーヤーではありません。土日祝日休みで、2年ごとに部署が異動してしまう、イベントの手伝いには手当が出て、連帯保証人の判子を押している訳でもない責任の無いあなた達と命懸けで街づくりなどできない!」いきなり言い過ぎました、謝りますm(__)m
 
皆さんと数え切れないほどのイベントやお祭り、勉強会をしましたね。いい思い出です。友人もたくさんできました。でもその中で実を結んだものは正直あまりありませんでしたね。

お客さんや住民は本来わがままでもあります。声の大きい議員さんもいますから。皆さんの素直な気持ちも、予算の関係や面倒くさがる上司の判断で頓挫したこともあったことでしょう。ご苦労お察しします。
 
✅何でも補助金に頼って事業を継続してきた我々も反省しなければならないことは承知しています。お互いの強みを合わせていくこと、これが行政と民間の課題だと確信しています。これらの問題はまだ解決に至るどころか、日に日に深刻になっていきますからね。
 
☝️私は本当なら行政がやらなければならない仕事をやってきました。

買物難民対策の移動販売、空き店舗対策、生ゴミの回収、レジ袋の有料化、教育委員会のイメージアップ、子供達の社会見学もやまとに集中しました。新米教員の研修もやまとの店舗でしたね(笑)。私の評価は「良い人」から「お人好し」に変わったと聞きました。
 
「頼まれると断れない」私は皆さんにとって便利だったかも知れませんが、これからは皆さんが知恵を絞っていかなければなりません。

おそらく皆さんのお願いは、今後どんなスーパーも引き受けることはありません。なぜなら私が悪い見本を示してしまったからです。「無駄な社会貢献をすれば会社が潰れるぞ」と。

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私の持論は「お巡りさん・学校の先生・お医者さん、そして市役所職員の中に、一人たりとも悪い人がいちゃいけない!」です。(政治家は除きましたw) でもやはり悪い人や無関心な人は多いと感じています。

民間企業には悪者も不届き者もいますが、ダメなら解雇や倒産で諦めもつきます。現実には公務員の皆さんも大変だと思いますが、教育委員長だった私は、県内のほとんどの学校で、教員を前に「悪い先生がいたら絶対に許しませんよ!」と釘を刺しました。

私は自分の不始末のために破産しましたが、生きていることは許されています。今後は目立たないところで皆さんのことをよく見ていますよ。安心と慢心は禁物です…。
 
あっそれと、ランチはどんなに不味くても、コンビニでなく、町の食堂へ食べに行ってくださいね。市役所に食堂を作らせなかったのは私のアイデアなんですから(^_-)-☆
 
(「こうして店は潰れた」より、本文まま) 

 

続く