憲伸またまた背信…五回途中5失点
一歩ずつ虎を追いつめて最後は仕留めた。これが落合竜の強さだ。19日の阪神戦、1点差に迫った七回。中日・中村紀、李の連打から英智だ。しぶとく2点タイムリーで逆転だ。ナゴヤドームが歓声に包まれた。
苦しい戦いだった。思わずエースだろっ、と川上に言いたくなる展開だった。
丁寧すぎるほどに気を配り、急所と弱点を突いた。立ち上がり。体力の消費を気に掛けず、26球を投じてゼロを刻んだ。流れを生み、自らのリズムを築くことを最大のテーマに掲げた。二死一、二塁のピンチをしのぎ、雲に乗ったはずだった。
二回、事態は暗転する。林、矢野に連打を浴びて迎えた一死一、二塁。その初球。140キロシュートがド真ん中に吸い込まれ、打球は左中間を深々と破った。先制の2点適時二塁打。12日の阪神戦でもまさかの2ランを被弾したボーグルソンに、またしてもヤラれ、恥の上塗りだ。
風邪を患った前回。完治した今回。「体調は問題ないです。大丈夫です」。完全復活を宣言した。だが三回、一死一、三塁から右犠飛で3点目。そして五回、無死一塁から、シーツの打球を右足スネに受け、無念の緊急降板だ。
五回途中で8安打、今季自己ワーストの5失点。病院には行かず、トレーナー室でアイシング治療を受けた。「右足スネの打撲」。軽症だったのは不幸中の幸いだったが、4度の登板で、1度もリードした展開でマウンドを降りていない現実は見過ごせない。
シーズン序盤。120試合余りを残すペナント。先はまだまだ長いが、1日も早い骨太エースの復活が待ち遠しい。川上なくして、球団史上初のリーグ連覇は成しえないのだから。
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