Restaurant Bocanáriz (1) | vice versa

Restaurant Bocanáriz (1)

夕食は事前に予約を入れてなかったけど、どうしようかと思って... Yelp! とか TripAdvisor のサイトをながめて決定。中央市場でウニの気分でもなかったし、鮨をつまむ気分でもなく、ちょっとチリのワイン事情を攻めたいかも?と...。

予約の電話をかけたらいきなり「おら、馬鹿な栗鼠。」って出てきて、吹き出しそうになりました。「もしもし、ボカナリスでございます。」って言ってるんだけど、スペイン語って日本語に発音近すぎ!(笑)

電話に出た姐さんをはじめ、ここんちはみんな英語が上手。予約の空きを聞いたら、ランチタイムから深夜まで通しで開店しているから早い時間でも大丈夫だし、空いてるわよ。って言われ、老人向け(笑)に6時半で予約しました。

場所はアパートからサンタルチアの丘(愛宕山)を回り込んだ反対側だけど、ここって「原宿状態」な通りでした。若者と観光客がイッパイ。ヤングでお金持っててファンシーなレストランでお食事したかったら、このへんがいいみたい。

このバカナリス(笑)さんは、レストランだけどワインテイスティングが売り物になっている特殊な店でした。サービスパーソンの半分がソムリエさんで、テーブル担当のソムリエが付きます。英語に堪能なソムリエおぢさんが付いてくれたので、コミュニケーションには全く問題がありませんでした。金太郎さんの次に意思疎通が簡単なお店です。

「いろいろ少しだけ試したい。」って言ったら、Wine Spectator Pairing Menu を勧められ決定。スタータが3種類にワインペアリングで、その後3種のメインからひとつ選択し、デザートで〆。となっていました。それぞれに50ccのワインが付いてくるのを30ccに押さえてもらいました。ソムリエさんが Are you sure, sir? って聞くから「でもエスプマンテ(泡)を追加して欲しい」って頼んだら、泡はお店のおごりにしてくれました。嬉しいよね♪

先にワインだけ届いちゃって、こんなふうに並べられます...。フルートグラスが特注した泡ワイン。

左から:ソーヴィニヨン・ブラン、ガルナッチャ+プティ・シラー+マルベックのメリタージュ、カベルネ、泡ワイン。

泡は先にクイクイいただいちゃいました。Morandé, Brut Nature というシャルドネ&ピノ混合で、この店の一番いい泡。クンクンしてみてすぐに「ピノ・ノワールのほうが多い」って言ったら、ソムリエおぢさんが驚きました。さすがにそれくらいなら判る。面白がったソムリエさんが「真ん中の赤はどうですか?」とブラインドをやらされるハメになり、ちゃんと色見てアロマ見てゆすって含んで舌でころがして...「シラーの後味があるけど、マルベックみたいな果実味。これ好き~って答えたら、ブラインドでそこまで判定出来るのは素晴らしいですよ。って誉められちゃいました♪

で、泡ワインをやっつけると、他のみっつにはスタータが出てくるわけで。

左から:市場から仕入れたてな本日の鮮魚(サーモンだったけど)のセビーチェ、ペコリーノ・チーズのコロッケにラム肉のハム添え、地中海風のブルスケッタにミント風味のペスト添え。

サーモンとソーヴィニヨン・ブランは... 白ワインが若くて青臭い風味があり、好みのタイプでなかったのが残念。それ以外はペアリングを考えて料理も決めているだけあって、なかなか楽しめました。メリタージュした赤ワインはいかに~も南米の皆さんが好きそうな果実味が表面に出てくるタイプだけど、最近流行っぽいプティ・シラーのインクっぽい後味が残る。カベルネ・ソーヴィニヨンは予想以上に高品質なものをおごっていると思って名札をよく見たら、やっぱりというか Reserva って書いてありました。しかも南半球で2012年ものだから北半球の2011年ものに相当、この手の店にしてはエージングかけたいい赤ワインを出してくれていて驚きました。

この続きのメインコースとデザートは、また明日。