※このレビューは公開直後に作成したものです。

 

4.6点/5点

 

こんなに多幸感に満ちた映画、久しぶりだった!間違いなく、私的今年No.1作品。

こんな映画を観たかった。
こんな映画に関わりたい。

リチャード・カーティスとダニー・ボイルのコラボ。

「アバウト・タイム」と「スラムドッグ・ミリオネア」という奇跡×奇跡のストーリーテリングを持ち合わせる2人。英国No.1コンビの映画は、2人の良い資質の完全融合。 

ロマンティシズムとスピード感。

練られた脚本と冴えた映像美。 

そして共通するテーマは、愛。

全編彩るビートルズの楽曲の素晴らしさ。

ジャック役ヒメーシュ・パテルの沁みる素朴な歌声もいい。

ビートルズの偉大さがこうしたファンタジーフィルターを通して、改めて、凄い、凄いんだと沁みる。

リリー・ジェームズは私的にレイチェル・マクアダムスに続くお気に入り女優。

エド・シーランの本人的役柄もチャーミングで愉快。

特に2人の即興バトルはとてつもなくビビッドなシーン。

一言で言うと、わかっている。
この2人は、わかっている。
日本にはこのコンビはいない。

こういう多幸感に満ちたファンタジーロマコメを成功した実写映画は思いつかない。ある意味「君の名は。」にはその要素があったかもしれないが。

リアリズムの是枝監督でも、CGエンタの山崎監督はもちろん描かないし、描けない。川村元気さんも狙う切り口であると思うが、まだ成功していない。

すぐに長男にチケットを買って渡した。軽音部の部長でギターを弾く彼がこの作品で何かを感じとるのは間違いない。観終わった後、劇場近くのカフェでしばし語り合った。

いま、彼はビートルズの楽曲を∞ループしながらギターの練習をしている。そして、クリスマス前から正月明けまで2週間ほどロンドンに行く。先月ふと、部活と勉強に煮詰まっている彼を見て、妻と話してロンドンで発想の転換してきたらと言って手配したのだが、今となっては超羨ましい 笑 義姉の旦那さん(英国人)がロンドンを連れまわしてくれる。地元ライブにも行くのだろう。カウントダウン、、いいな。

私のヒーローはやはり「アバウト・タイム」と本作の原案・脚本のリチャード・カーティス。英国の映画スタジオ、ワーキング・タイトルに潜り込んで彼に会えないだろうかと妄想している 笑

絶対ありえないファンタジーを通じて、現実に起こり得る奇跡をわずかでも見出すこと。

思い切り、夢を追えばいいんじゃない。
それがファンタジーだと言われようとも。

心の琴線に触れた瞬間が、きっと奇跡の出発点だ。