日本人が苦手と言われている「トロッコ問題」をテロリスト殺害の軍事行動に置き換えた物語、と言えば矮小化されるか・・・
ケニアに数十人の犠牲が出るテロをしようとしているテロリストが集まっている。それを阻止しようとすると1人の幼気な少女が犠牲になる。。。さてどうする。
原題を残しつつ、邦題を副題にしたところが
上空のドローン(無人攻撃機)により、遠隔でターゲットをクリアに視認して進める作戦。
命令を下す側だけではなく、命令を実行する兵隊も遠く離れた安全な自国の会議室の中。危険な現地に居るのは米英人ではなく現地人エージェントのみ。
米英共同作戦の中、米英の対比もポイントでした。
リスクを数値化して決められた線で決断の米、
ウジウジ考える英。
これが2016年の作品。
今ではもっと進んでいることでしょう。人が苦悩しながら被害を想定し決断するところはAIになってるかも
私的にこの映画のもう1つの意味は、アラン・リックマンの遺作となったこと。
特に最後、評論家的な批判(これを言う人が一番安全な場所に居る)に対し、ピシャリと言い放つ所は彼にふさわしい良いシーンでした。
歳を経たとは言え変わらぬいい味でした