大金持が訪れる孤島にある超高級レストランにて・・・
サイコスリラーとのことですが、序盤からなかなかの不穏。
それがどんどん増幅して予想以上の不穏さに。
意味不明もあって後味悪っ!
・・・でしたが、ネットで解説記事を見て納得!ある意味スカッとも。
(ネタバレになるので白字で書きます。)
キリストの最後の晩餐を暗喩的にしつつ、罰したくても罰せない人・・・
自分ではできないのに知ったかぶりをし偉そうな批評をする人、
批判された人のその後を顧みず上から目線で貶め続ける人、
その道の努力をせず他に逃げようとする人、
不正で大金を得ている人、
への痛烈な皮肉でした。
同時に、お金や地位がなくても人の大切にしている所を見つけそれに感謝する人への感謝。
そう考えると、食材の梅干しがUMEBOSHIと強調されていたので、もしかしたら日本人の不気味さも描いていたのかも。
規律・規則正しく黙々と働き、尊敬する上司の命令なら理不尽でも嬉々として従う、そして仕事は一流・・・
欧米人にはこういう風に見えているのかとちょっと分かりました。
あと、ヒロイン役のアニャ・テイラー=ジョイが良かった。今後活躍が広がり、いろいろ見かけそうな予感です。
ということで、後味良好な秀作でした