ブログで教えて頂いてた作品。
お盆休み用に買っていた2冊目でした。
1ページ目からいい感じ
後半冒頭のからは一気読み
そして読後感最高
ありがとうございました
読む前から素敵な装画だなと思ってましたが、読んでからだとまたジワジワ良さが来ます。
背景の本に、スズラン、ベリーのケーキ、クッキー(美味しそう!)、カフェラテ、そして万年筆
裏側も素敵なので
大手出版社を辞めた編集者が田舎の個人書店を継いで・・・のお話。
ネット販売が当たり前の今、個人書店の経営は危機的だと思ってましたが、なるほどこいう存在価値が
売る側に立てば流通網を持たなくてもネットが販路となり共存
著者名順じゃない並びの本、ケーキの美味しいカフェにちょっとしたイベントスペース・・・こんな書店が近くに欲しい、というか、自分に十二分な退職金と年金があって定年後こんなお店が持てたら楽しいかもと思いながら読み進めました
2つ書き留めておきます。
・・・完璧な一冊です。このような作品を見出し、編み、世に送り出した・・・
後半の本作りでは「舟を編む」を思い浮かべながら読んでました。
辞書作りという内容と、その本自体も紙質、装丁などなど想いが詰まったつくりだったのがリンクしてました。
そこへ『編む』という表現
『編集』の『編』だっただけかも知れませんが、多くの人の共同作業=編むと読みました。
もう一つはやっぱりここです。
「これはインク。赤です。また一緒に仕事をしましょう」
気持ちを表したこれ以上ない簡潔な表現
伊藤調さん、初読み。まだデビューしたばかりとのこと。
また楽しみな作家さんが出て来ました