第2巻になっても前半は物事が大きく動かず、日野俊基(もちろん榎木孝明さんのイメージ)がちょこまかと画策うーん

 

 

後半、作者による大覚寺統と持明院統の解説辺りから熱を帯びて来、俊基が幕府方に捕まり処刑され、大塔の宮護良親王登場辺りから動いてきた感じが。

(護良には「もりなが」と読みがふられています。しかし、「もりなが」では漢字変換候補に現れず「もりよし」で出て来ました。こんなところにも時代を感じます。)

 

しかし、頼みの楠木正成は動かず。

 

後醍醐帝は都を捨てて笠置へ。そこで南の木の夢からの勅使が水分(みくまり)へ、と盛り上がった所で完。

 

本筋にあまり関係ない所では、後の戦国大名毛利氏、柳生氏の祖が水分、笠置で関わっていたこと。

 

紀行は、その笠置と楠木党の本拠地南河内(千早城、観心寺)でした。