デフ・ヴォイスの続編、こちらもグングン読みました。
前作だけでろう者のことを“知ってるつもり”にはなってないつもりでしたが、まだまだ知らないことがいっぱいあるのに頭をガーンとやられた感じです。
まず、タイトルの「龍の耳」。
「龍」とはまた全然違うテイストになるのかなと思ってました。
最初のページで明かされます。(ネタバレのようになるので白字にします)
漢字を組合わせると「聾」!
そして、ろう学校の多くの教員は手話ができない。そもそもろう学校では手話を教えない!
教えるのは口話。その習得の詳しい様は何とも痛々しいかったです。
それがあまり役に立たないとのことで更に・・・・
後、病院や医師の対応不足。職場だともっとあるのだろうなと思わされました。
子供は外国語同様に吸収が早いのですね。ぐんぐん手話を覚えていく様子には何か救われました。
一方、主人公のバツイチ同士の中年カップルはギクシャク。。。
これもこの作品の面白さです
最後は、ミステリーの部分の事件解決と共に、爽やか&優しい愛でした