11/6の再放送当日には観られず1週間遅れで観ましたので、ちょうど広隆寺続きということで
去年、池端俊策作の古代史ドラマ再放送で3部作の内「聖徳太子」だけが放送されなかったのは、そういう事だったのですね
今年が聖徳太子没後1400年。
そして、このドラマは放送後20年。
外国勢力の脅威、それに対応する国内の争乱とその間の暗殺横行、大国(この時は隋)に倣った国造りの方向・・・
観ながら幕末の様相と似ているなあと思ってました。
國村準さん演じる秦河勝は岩崎弥太郎w
今作で厩戸皇子の腹心の新羅人(架空人物)の名前が伊真(イシン)なのも、池端俊策さんのメッセージなのかと勘繰ってしまいました。
作中に出て来る仏像は、半跏思惟像風なのに気付けました
さり気なく厩戸皇子の屋敷内に置かれたりしています。
この人が伊真。とっても雰囲気が良い役者さんです。
韓国の名優ソル・ギョングさんでした
当時のいろんな業績を一人の人物に集めて作ったのが聖徳太子と言われています。
『なんでそんなことするかな~』とずっと疑問だったのですが、
この前『楽市楽座は織田信長オリジナルじゃない』とのニュースを聞いてちょっと分かりました。
『ヒーローは生まれるものじゃなくて作るもの』なのだと。
プロパガンダに利用したい面と大衆もそういうヒーローを求めてしまう面があるのでしょう。
と同時にその敵役となる分かりやすい悪役も。
その流れで、もっと古くはヤマトタケル、近代でも坂本龍馬がそれに当たるのではないでしょうか。
っとドラマから離れてしまいました。
戻って、
さすが池端俊策さん、名作でした。
衣装、メイク、銅鏡や七支刀の使い方も面白かった
そして、ドラマの締めくくりは半跏思惟像のアップでした