歩いて県立美術館へ。
雪舟始め所蔵品もいいのがあるし、企画展も結構凄いのをやっているので何度も来ようと思ったことはあるのですが、、、漸く初めて。
この日の企画展は、野口哲哉展。
全く知らないですし、この看板を観てもイマイチ食指が動かなかったのですが、これがとっても良かった
基本甲冑を着た武士がモチーフです。
(撮影不可だったのでパンフより)
古美術の再現(右上)かと思いきや、ペットの散歩とか風船とか現代のネタがさりげなく描き込まれている。
劣化具合とかの再現度も凄かったです。
西洋絵画風は、戦国時代同時期のレンブラント、フェルメール、カラヴァッジョらからの想起。
レンブラントの陰影をスマホを操作する武者で表すとは
フェルメール風のは、思わず笑ってしまいました。それでいてどこか哀しい
人形造形も沢山ありました。
甲冑の高い再現度と現代にも通じる人の苦悩。
左上の人形はシャネルとのコラボ。胴や袖の家紋が入る所にシャネルのCを重ねたロゴ。オシャレです。
唯一撮影可だった作品。
そして、この美術館と言えば雪舟です。
大好きなんです。
この日は、国宝山水図の高精度デジタル復元したものをその全長16m一挙に壁に広げて、見所解説付きで見せてくれました。
復元ならではです
休憩がてらゆっくり座って眺めていると、岩や細道が3D画像のように立体的に見えてきました。
これが雪舟なんですね
涙で描いたネズミが動いてもおかしくない、と思いました
その展示室を出るともう一つ、その山水図をVRで体験できるのでした。
実は初VR。
VR眼鏡をかけると、細道を歩いて行きます。
自分で松の枝を払って進みます。振り返ったり、崖の下を覗いたりしてもその世界が再現されています。
新しい楽しみ方ですね
これで今回の山口旅は終了です。
まだまだ徒歩圏内に大内氏の遺構や寺院、ザビエル記念堂等もあり、歴史・文化・自然と”西の京”に偽りなしです。
是非皆さんも、おいでませ山口へ