新型コロナウィルスの影響が仕事に来ました。
色んな事が中止や延期で、平日に本を読んだりブログを書いたりする余裕ができました
さて、
ライト兄弟やリンドバーグと並び称されてもよい「ニッポン号世界一周」の偉業、
私は数年前の「なんでも鑑定団」で、ニッポン号の模型が出てきた時に少し知ったぐらい。と言うか、これを読んで辛うじて思い出した程度です。
本当にこの話聞かないですよね。恐るべしG●Q以来のア●リ●の圧力と言うべきでしょうか
(新型コロナでニュースがいっぱいなのに、連日かの国の大統領予備選も大きく報じられるのに違和感大。もっと大事なニュースあるでしょうこれもア●・・・・・止めます)
原田マハさんという素敵な作家に描かれるまで待っていた、と思いたいですね
(ネタバレ的なことも書きます)
あとがきで書かれているように、マハさん作家デビュー間もない時の作品です。
現在の謎から入って、時間と空間を行き来しながら現在に戻り爽やかな謎解きとエンディングを迎える、「風神雷神」、「楽園のカンバス」等でも取り入れられている手法が、もうこの時できていたのですね
私はこの構成手法、結構好きです。
この作品では、「ニッポン号」とアメリア・イアハートの同時代の航空機の歴史偉業が上手く織りなされていました。(宗達とカラヴァッジョのように)
一つのクライマックスが、イアハートがモデルの主人公が、タイトルである『翼をください』と訴えるシーン。
あの名曲のお陰で逆にクサくなりそうな台詞が、そんなことなくグッと胸に迫って来ました。
作者の力量ですね
そして、最後は現在(当時)三菱重工・名航でのMRJ開発へ。
マハさんからのエール!
「ニッポン号」と同じく、多くの苦難を乗り越えようとしているようです。知り合いの関係者(かなり末端ですが)にこの本薦めます
F2戦闘機の時も・・・止めます(笑)