いやはや、凄い!素晴らしい作品でしたビックリマーク

何から書いたらいいのやらな感じなので、いつも以上に滅裂でw

(ネタバレ含め書いておきたいので、空けます)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俵屋宗達の創作・製作順に物語は進みます。

決して作品解説ではなく、しっかりとした物語、阿国、光悦らもしっかり絡んで行きます。

同時に、芸術、風俗、当時の三英傑(信長、秀吉、家康)が作り上げる歴史を現代との例えを交え独自の切り口で見せてくれます。

 

そして、表題でもあり最高傑作でもある”風神雷神図屏風”製作の描写の妙。

全編にインスピレーションが散りばめられつつ、具体的には描かないことでより際立たせる、日本的技法の奥義を味わわせて頂きました拍手

ページ数が減っていく中での『どうなるんか!?』というドキドキもありました。

 

それでいて文章が非常に平易で読み易い、分かり易いグッド!

 

凄い作家さんを知ることができました。

ありがとうございましたビックリマーク

 

 

改めて内容を、引用しつつ。

 

日本と西洋の美の交流・模倣について、

過去の作品を踏まえぬ独自性など、瞬間的に持て囃されることはあっても、長い目で見れば所詮は作者の独りよがりに過ぎない。

 

平家納経修理について、

 厳島神社が海に近過ぎる事で、文化品の保管場所としての難点。

 

 福島正則の文化的功績(一般的には猪突型の武人で、家康に上手くそそのかされて豊臣の世を終わらせることに加担し、その後まんまと取り潰されてしまう愚者のイメージが強いですが、安芸の国主として文化面でのいい仕事をしてます。)

 

 平家納経が作られたのが約800年前。宗達の時代が400年前。つまり、我々が宗達を想う時間と、宗達らが納経を想う時間が同じひらめき電球

 

 ・・・宗達が修復していたとは知りませんでした。これは観に行かねばなりません。

 

征夷大将軍について、

高杉晋作の「いよぅ!征夷大将軍!!」を引き合いに出しての解説グッド!

 

そもそも屏風について、

風を遮り、稲妻型に立てて使うものひらめき電球ひらめき電球

なので、風神雷神を屏風絵のモチーフにするのは逆説的。

そして、屏風絵は折れ曲がりを前提に描かれているひらめき電球

 

と言うことで、本の写真は立てて取り直しましたカメラ

(屏風とは山谷が逆になりますが)

 

本体の表紙は、別になっています。

鶴下絵三十六歌仙和歌巻と舞楽図屏風で、

これは得した気分音譜

 

最後に、これから観に行く計画のために、出てきた作品をまとめておきます。

 

平家納経 厳島神社 国宝

 

嵯峨本 

 

鶴下絵三十六歌仙和歌巻 京博 重文

 

扇面流図屏風 醍醐寺 重文

 

養源院杉戸絵 養源院 重文

 

蔦の細道図屏風 相国寺 重文

 

西行法師行状絵詞 文化庁 重文

 

松島図屏風 フーリア美術館

 

関屋澪標図屏風 静嘉堂文庫 国宝

 

牛図 頂妙寺(京博に寄託) 重文

     同寺に伝、宗達のお墓

 

槇檜図屏風 石川県立美術館

 

舞楽図屏風 醍醐寺 重文

 

風神雷神図屏風 建仁寺(京博に寄託)