先日出張で岐阜に行った。前日入りだったこともあり念願の関ヶ原に寄った。


JR関ヶ原駅に16時半着。人影が全くなく嫌な予感。

すると、駅前の観光協会も既に閉まっていた。やむなくタクシーで廻ってもらうことにした。


しかし、運ちゃん曰く、「直ぐに暗くなるから少ししか廻れんよ」。岩国との時差を痛感。


まずは、桃配山。最初に家康が陣を張った所。



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登り口の説明書きによると、「桃配」とは大海皇子の故事に由来とのこと。

1600年の徳川-石田の合戦も去ることながら、壬申の乱の遺蹟にも触れたかったので嬉しい限りだった。


次に、笹尾山。石田三成他の陣跡。


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既にうす暗く、「最近も熊が出たので、気を付けて。気を付けようがないけど」と脅され、恐る恐るタクシーを降り、陣跡まで登った。

全然観光地化されてなくて、旗もそれらしく、良い雰囲気を醸し出していた。


ここからは古戦場が一望できる。これまで散々本で読んだり地図を見たりして想像力を働かせてきたが、実際に見ると良く分かる。

かつて明治初年、ドイツの有名な軍人が関ヶ原を訪れ、「西軍が勝っただろう」と言ったという件が「坂の上の雲」に書いてあったが、素人が見ても西軍勝利は明らかだ。逆に、ある程度裏切りが確信できないと東軍はこのような陣を張れないと思ってしまう。


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最後に、「吉川広家の陣を。岩国から来たので是非!」とお願いしたが、「遠いし山の上の方なので無理」と運ちゃんに断られてしまった。
それでも、関ヶ原駅へ戻る道中で、首実験場跡(その後両軍を祀る神社に)や家康最後の陣跡等車中ながら案内してもらった。


ありがとう運ちゃん。今年はNHK大河のお陰でブームになると思うので、いっぱい稼いでください!


しかし、売店もKIOSKもないのには困った。関ヶ原お土産が買えなかったのが残念。


因みに、この日は11月28日。この後ホテルにて「竜馬伝」最終回を観、移動の電車では会社の大先輩に借りた山岡荘八「信長」(桶狭間の少し前)を読むという、歴史三昧の一日だった。