約半月前
父との食事会の際、父がポロリと言う
「わしなぁ おふくろが作ってくれたハモの照り焼きがもう一度食べたいんやけど
どの店に行っても出てくるのは”違う”ねんなぁ」

この一言はぱんなの料理魂(あるようですw)を刺激した

なぁんだってぇぇぇ!?

そこんとこkwsk wwwww

父はなんだかんだと「おいしいもの」にこだわりがある
※食パンの行きついた先がヤマザキパンなのは解せぬが。それはさておき。


どんなハモやねん🤔
聴き取り調査開始

とにかくコッテリしているらし

内心「それってホンマにハモなん?」と思いつつw

ぱんなの認知している父の好みは「上品さ」
そこにきてのこってりなハモかぁ・・・・

ぱんな:「再現したいっするっ 作るわっ!!」
父:「・・・おぅ・・・」
ぱんな:「再現したいからっ違うかったら言ってよ!絶対に!!」
父:「・・・おぅ・・・」

翌週、程よいハモをスーパーで見つけた。
しかし高いなwwww

買ったものの
ハモの照り焼きなんてぱんなは食べたことがない
湯引きか天ぷら。

とりあえず、照り焼きのタレを(割り下)作る
こってり とのことなのでザラメを使う。

形状はどんなやろ・・・。
とりあえず一口サイズにカット←(上品さをかもしだそうとしたw)

タレを絡めて焼く

なんとか完成して父宅に配達
写真ないねん~~~

どうぞっ

タッパーに入ったソレを見た第一声

父:「なんやこれ」(真顔)

キタwwwwww
違うwwwwwwww(爆

一口食べた父

ぱんな:「どう!?」
父:「薄いなぁ(こってりではない) それに身が小さいなぁ そもそもに見た目が・・・ナニコレ?」

www
ほぅほぅ



かなりの情報入手できたぞ♪

父:「なんもマズイことないで?これはこれでうまいで?」

お気遣いありがとうございます!!
が、しかし。
ぱんなは再現をしたいので

おばあちゃんがどんな環境で台所で作業をしていたのか気になる
ぱんな:「私はガスコンロでフライパンで作ったけど、違うっぽいな・・・」
父:「そんなもんフライパンなんかあるかいwww」

串にさして七輪で焼いていた  と

これはまたハードルが上がったwwwwwwwwwww

なんかさ
お父さんとおばあちゃんのその時の姿とかさ

七輪の前で焼いているおばあちゃんの姿とかさ
想像してもしきれんけどさ
感慨深いものが通り過ぎた。

当時の貧しさの話になったり
いじわるな兄貴(かなりきびしいだけ)・母のような姉の話。
そこからの今
当時の家族は全員他界し、遊び友達・ライバルや戦友も一人一人他界し
残ったのは父一人
そのさみしさがあると。。。

ぽつりぽつり出てくる語りは軽いや重いを超えた現実。

父は御年80歳、癌と共存しつつ 「ゴルフは行く」(笑)
ゴルフの成績について ”70台”だとか”シングル”とか
ぱんなにはさっぱりわからないけれど、他の人が一緒に周りたくないほど素晴らしい成績らしい
そんな過去の栄光を遠く見る父。

「もうあかんなぁ」と言葉を続ける

ゴルフ仲間とももう40年の付き合いで
みんなおじいさん・おばあさんになった。
身体問題も出て来る中、共にプレイするにはそれぞれに困難さも出てくる。
トラブルにもなる。
「誰も悪くないねん。ただ身体のガタはどうしようもないだけやのに、どうしても相手(の身体トラブル)を受け入れることができないんや・・・」

なんとも切ない話を”違うハモ”を食べながら。。。
小一時間過ごしました。


・・・

ぃよっし!! ハモの照り焼きリベンジするから!!
楽しみにしてて!!

そう言って帰ってからの翌週(先日のこと)

最初はBBQセットで炭火焼にしようと思ったけれど、うまく焼けるイメージができず
再度フライパンで挑戦
タレは前回よりもザラメを足して。

ハモは大き目にカット。

丁寧に刷毛でタレを塗りながら、身から出る余分な水分は取りながら
(かなり丁寧に焼きました)

再度父宅へ。

タッパーの蓋を取る
ぱんな:「どう? 見た目(笑)」
父:「あー まぁ、こんな感じやな」

一口食べて

「・・・うまいna~~」

ぱんな:「嘘言うてたらあかんで」
父:「嘘ちゃうで、こんなもんちゃうか? ・・・イケるでこれ うまいわ」
焼酎を出してきた父


お。これはほんまにおいしいっぽいな(笑)

それがコレ


色気ねぇwwwww

※だって、リベンジ成功したと思ってなかったからさwwww

父は照り焼きと言っていたけれどかば焼きかな。

リベンジは一応成功だけれど・・・
いつか串に刺して練炭で焼いたハモを食べてもらいたい

窓際に飾ってある父のおふくろの写真を見ながらそう思った。