支援所に関わる中でごく自然に感じるようになったこと・・・
それは「被害者になりたい人」の多さよ。
男女関係なく。

純粋に「被害者」と感じるのは親(大人)に大して耐える応える事しか手段を持たない子供に対してくらいかな。
それは健気でもあり、「無償の愛とはこういうことか?」とすら思う”呪い”。


カウンセリングや雑談の中では被害・加害がカオスで
「殴られた」と被害を訴えていても、その背景には殴った方に「殴りたくなもなるわな・・・」と殴られた側の加害性を否定できない被害者も少なくはない。

しかし、初対面で相手からの被害を訴えながら加害発言をする自称被害者に「あなたもソコソコやってますよ?」とはなかなか言えない。

だって、傷ついているのは事実だから。

相手を悪いことにして、自分を正当化して自分を救済しようとしているから。

被害者にも問題はある。

・言いたいことが言えない
・そこから離れることができない
・NOが言えない

↑はぱんなが持っていた問題で、この3点を重課題として生きてきた。
今も勇気を要する時もある。

この3点ができていたらぱんなは元夫を加害者にすることはなかっただろうし支援者から「あなたは被害者ですよ」と言われることもなかった。

そもそもにこの3点を相手のせいにしているから解決しない。


事実、この3点を自分がクリアすることで今、元夫と良好な関係が築けている。

ぱんなはさ~~~「被害者」で居続けるのが嫌やってん。
カッコ悪いというか・・・情けないというか・・・振り回されてる感というか・・・
力のない自分がホンマに嫌だった。

だからついつい「被害者」には自己投影して「いつまでソレ言うとくつもり?」と言いたくなる時もある。

数年前はその自己投影をうまく発信できず、被害者をさらに傷つけたこともある。
多々ある(笑)
ぱんなを嫌う被害者も多いと思うw

「正論をサラっと言うのにむかつく・傷つく」とかアルアル(またいつか書きたい)


長々と書きましたが、本題はここから。


A子との出会いは4年前くらいになる。
当時のA子はひたすら自分が受けた被害を訴える・ぶちまける。
「聞いてよ!聞いてよ!私こんなことされてん!」
「あいつこんなことするやつやねん!」
その内容はハードなDV案件です。

それは長らく続いた。(←ぱんなにとって)

ぱんなは「いつまでコレ言うとくつもりかな」と思いながら聞いていた。

そして、ある日言ってしまった
「ここに何しに来てんの?」

それは純粋な質問だったけれど、A子の不快感を買った。(らしい)

そんな噂?を耳にしたけれど、ぱんなは胸にしまった。
まだ凸れないから。
否、上手に凸る術をぱんなは持っていないと自己判断した。
A子・ぱんな共にソレに対して対話ができる力を持っていない。

それからA子とは少し距離を置き、雑談にも混ざることを避けた。

そこから数年経過した去年・・・かな・・・そろそろ1年になるかぁ・・・

いつの間にかA子は”支援者側”としてぱんなと同じステージに同席するようになった。数年の間にA子もいろいろ学びがあったようで、数年前よりも”自分の問題”に目を向けられるようにはなっていたけれど・・・
ぱんなは再びA子を傷つけた。

その内容は、A子は支援者の立場でクライアントを傷つけたという事例。
ぱんなはA子を支援者として扱った。
クライアントのせいにするなよ?ということを言ったらA子が逆上という場面

ここは当事者が回復しながら当事者を支援する場。。。(ハイリスク)
「まだ傷つきを残している支援者に寄り添った発言をしてほしい」
「ぱんなさんのやり方では新米支援者がここに来れなくなる・傷つく」

そんな主旨を言われた。

ぱんなは言った
「ここは傷ついた支援者に寄り添う場所ではない、傷ついたクライアントに支援者としてどう関わるかを考える場所です」

正論だと思う。

ついでにそんなA子に巻きこまれ、同調?している支援者も数名まとめて「あんたらもなにしてたん?なんでA子をここまで放置してたん?何を聞いてたん?むかつくわ」
と怒った。

怒ったなwwwwww  

っていうかな?ぱんなの言葉にいちいち傷ついてたら支援なんてできんで?って思うもん。
当事者が当事者を支援・・・・これは簡単ではない。

いろいろうずくもん。
いちいちフラッシュバックしてたら支援にならんやろ。
そんな自分と向き合いながら力を付ける・・・力を付け合うのが当事者支援
ぱんなはそう理解している。

そんなやりとりがあってから半年後、A子は勇気をふり絞ってぱんなに凸ってくれました。これは素直にうれしかった。

ぱんなの考えも十分に伝えることができた。
「ぱんなは譲らん!」
まだわからんなりにもA子は理解しようとしてくれた。

少なくともここからA子には更に深い話しができるようになったと感じている。

先日、支援所の食事会
なんの話題だったか忘れたけれど

A子:「私がDVホイホイやから?そんな男を引き寄せてしまうんやろなぁ」

ぱんな:「ちゃうで。 あなたはDV製造機やで?DVメーカーww

あなたはDV男を作ってるねんで?」

A子:「えwwwwwwwwwwwww!?」


はぁ~~~すっきりした~~~~~
数年言いたくても言えんかったことが言えたwwwwwww

さて、この言葉でA子が傷ついているか?少々気になるけれど(笑)
そこは次回会った時に聞いてみよう~っと。