婚姻契約中の両親が子に対する親権は平等にある。
しかし、離婚するとその親権は片親になるのが今の日本の法律。
だもんで
チマタでは離婚後の親権争いは関係のない人でも見聞きする言葉だと思う。
しかし、その親権の内容について理解している人は少ない。


ぱんな自身、実際に自分が離婚を決めた時、「はて?そもそもに親権とは?」となった。
元夫は離婚=親権がなくなる=親の権利がなくなる=子供と他人になるーー!?
とビビりあがったわけなんだけど。

親権の中には5つの権利がある。
身上監護権(820条)
親権を行う者は、子の利益のために子の監護及び教育をする権利を有し、義務を負う。

居所指定権(821条)
子は、親権を行う者が指定した場所に、その居所を定めなければならない。

懲戒権(822条)
親権を行う者は、第820条の規定による監護及び教育に必要な範囲内でその子を懲戒することができる。

職業許可権(823条)
1 子は、親権を行う者の許可を得なければ、職業を営むことができない。
2 親権を行う者は、第6条第2項(※)の場合には、前項の許可を取り消し、又はこれを制限することができる。
※未成年者がその営業に堪えることができない事由があるとき

財産管理権(824条)
親権を行う者は、子の財産を管理し、かつ、その財産に関する法律行為についてその子を代表する。ただし、その子の行為を目的とする債務を生ずべき場合には、本人の同意を得なければならない。

えらいこっちゃやでw

ぱんなにはこの権利に伴う責任を全て一人が担うのは大変なことだと思ったわけ。
この親としての権利・・・に伴う義務・責任は父親である元夫にも果たしてもらわな割に合わん。と思った。(素直に思ったわ)

だって、ぱんなは妊娠~出産~育児の時からずーーっと思ってたもん
「あんたは気持ちよかっただけやん」って(笑)

自分に自信もなかった。

離婚して、一人で子育てする自信もなかった。

シングルで子供を育てるって男女に関わらず、すごいなー・・・と思うし、今も思ってる。ぱんなには無理だわ・・・と。

全部を一人でまかなって?
フルタイムで働いて?
家事もして?
もしかしたら、ストレスがたまるかもしれん。(よく聞くし)
そんな時、子供に八つ当たりするやもしれん。
子供たちが「パパにあいたい」なんて言った日にはぱんなはめちゃくちゃ自分を責めるかもしれない。

そんなこんなの不安妄想。。。

耐えられるか自信がなかった。

で、たまたま?元夫は「子供たちの姓が変わる」「子供たちが戸籍から抜ける」「親の権利がなくなってしまう!」「親子でなくなってしまう!」「二度と子供に会えないかもしれない」(よく聞くやん)
という不安妄想。

子供たちも苗字が変わるのはちょっと・・・とか
転校するのもちょっと・・とか

なるほどな・・・それはいろいろ大変やな・・・ってことで。

こんなぱんなとそんな元夫と子供たちの不安妄想のすり合わせをして

それなら、子供たちの戸籍はそのままで、住民票もパパの元でいいわいな。

家もこのまま住んでたらいいし
その代わり、ぱんなの持ち家のマンションだったので、元夫から家賃を徴収し
ぱんなは近所に引っ越して。
子供たちはぱんなの家で生活基盤を置きながら、パパ宅を行き来し、保護者としての責務は元夫に担ってもらった。
PTAとか保護者会とかね。
=監護権は元夫に。

 

調停で法律の手続き上は親権者はぱんなにはなってる。

監護権は元夫なんてことは書かれていない(書けないらしい)


・・・

いや、ほんまな?
「俺は親だ」とか産んでから言え ってホンマに思ってたもん。
乳児~就学するまで1週間でも付きっ切りで世話してから言え ってな。
もちろんそんな子供との時間の中で、たくさんの思い出はある。
元夫にはない、苦労と感動をぱんなはもらってる。

それでも元夫に対する「あんたは気持ちよかっただけやんけ!」は消えなかった。

そんなこんなで8年9年?くらい経過した今が
ぱんなの理想の家族なわけなんだけど。

まぁ、、いろいろあったけど(笑)

ぱんなから見て、元夫は離婚して「父親として育った」と実感している。

そこにはねぎらいや、感謝もある。
それが離婚しても親としてのパートナーとぱんなが認めるところ。

離婚してよかった。

元夫と結婚してよかった。
今子供たちが在るのは元夫と結婚したからやしな。

・・・離婚してよかった(笑)

感謝やわ。

さて。お題

ぱんなは今まで「親権者はぱんなやぞ!」なんて事は言ったことがなかった。
お互いの責務を果たそうよ というスタンスで来たし、どちらかというと「あんたが親で在りたいって言ったのだから、その責務を果たせよ?」というパターンが多かった。

少し前から浮上している元夫家の「遺産問題」
実家を継ぐ人間がいないのが現状。
そこで困り果てたお義母さんの口からでたのが息子の名前。

元夫:「息子に後を任せるのはどうか?とオカンが言い出した」

おいおいおいおいおいおい

ちょっとまて。


もちろん息子にそんな意思はない。
田舎暮らしも、畑・田んぼ生活もする気はない。

元夫も、その兄でさえ出た実家
継がない・継げない・継ぎたくないと出て行った本家を「息子がおるやん」と簡単に言うなよ?

ぱんなは言いました。
「息子にその意思がない今、元夫家の遺産騒動に息子を巻きこむのはぱんなが許さん。その問題はお義母さん・あんた(元夫)・お義兄さんで解決してください。
息子を巻きこむのはあんたか私が死んだ時や。
現時点で息子の将来を大人が勝手に決めるのは親権者として同意できない。

って、”ぱんなが言うてた”とお義母さんに言ってもいいから、息子を巻きこむな」

はい。
初めて親権を振りかざしましたw

そして、そんな週末、ぱんなは支援所の食事会に。
パパと息子は実家に・・・。

そんなお話はまたいずれ。