工学系の専門教育を受けていない独学者のネックになるのが、その分野においては常識として取り扱われる作法やグラフの読み方等です。

 

参考書、ネット等のサイトでの解説、問題集の解説がそもそもとして、想定している受験生のレベルに達していないと文系出身者は理解できない。

 

たしかに、これは教える側からすると致し方ないところはあります。その想定している受験生のレベルを下げると解説が膨大な量になってしまい、記述量だけ増えていってしまう。ある一定のレベルに到達する受験生からすると、逆に不必要な内容が多い参考書等になってしまうということです。

 

自分も大学院時代に大学学部生向けの試験対策補修講座等をアルバイトで大学からもらってしておりました。経済学部でかつ経済理論系の説明を行う場合は、国立文系数学を習得している前提で講座もレジメも作っていました。たいして偏差値の良くない母校なので数学をきちんと高校でやってきている子はまずいない。商業高校出身で英語・国語・簿記の3科目受験の学部生は発狂していました。「経済学部ってこんなに数学しないといけないんですね。」とか「こんなに数学しないといけないような経済学部がなぜ文系の扱いなんですか。」と文句を言われてました。(笑) まあ、自分もなんでこんなに数学しないといけないのだと学部の時に思ったのですが・・。

 

でも、しょうがないのです。この国立文系数学習得ライン下げるとすべて数学のテキスト・レジメのウエイトがほとんどになってしまって、経済の話に入っていけなくなる・・・。

 

前置きが長くなりましたが、まず文系独学者が設備を習得するにあたって教科書や問題集がわからなければ、その教科書が想定している受験生のレベルに達していない。想定している受験生のレベルにならないといけません。

 

個人的におすすめなサイトは空気調和・衛生工学会設備士で公開している「設備技術者育成のためのデジタル教材」です。グラフの読み方なども丁寧に書いてあり、初学者が設備設計のイメージを膨らませやすいようにできています。過去問解いていてわからない場合は、ここを参考にさせてもらっています。