2005年の秋頃。


宮崎大学医学部の2年生複数名が死んだうさぎ(車で偶然はねてしまったらしい)を自宅で解剖して、

その写真をブログに載せたり、

「うさぎ狩り部」と名乗って同学部内などにPRポスターを張った。

というニュースがあったことを思い出した。

1年または2年の留年という処分になったそうだ。


これは、

①自分たちで解剖したことがいけなかったのか

②ブログに載せたことがいけなかったのか

③「うさぎ狩り部」と名乗って同学部内などにPRポスターを張ったことに代表されるように、

  命を尊重しない、または弄んでいるとも取れるメッセージを発信したことがいけなかったのか


どれに該当するのだろうか。



私は③が決定的にいけなかったことだと思う。

②はどうなのか。…分かりません。

①はどうなのか。…分かりません。


難しいですね。



おそらくうさぎをかわいがっている人、

たとえばうさぎを飼っている人などにとって、

宮崎大学のこのニュースは怒り心頭の出来事だったでしょう。

私も解剖をやる前までは「なんて非常識なんだ」と思っていました。




この事件そのものは置いておいて、

そもそも生き物の命に対してどういうスタンスを取ったらいいの?と考えてしまいます。




例えば解剖実習の授業があったとします。

例えばマウスを解剖することになったとします。

そのときに「かわいそう」、「えぐい」という感情が湧くことはいたって普通です。

中にはそのような感情が強く、解剖に参加できず見ているだけの人もいるでしょう。

もしかしたら見ることさえ出来ない人もいるかもしれません。




ここで思うこと。

豚、鶏、牛の肉は平気で食べる。

贅沢にも残したりして残飯にしてしまうこともある。

それなのにマウスは…



そもそもほとんど全ての日本で暮らしている人は医療の恩恵を被っている。

その医療を支えているのは、マウスに代表される実験動物である。



蚊を殺したことのない人、ありを殺したことのない人はいないだろう。

その際、倫理観うんぬんと言われたことがあるだろうか。

小学生くらいの小さい子供がよくやるように、

意図的にありを殺したとしても(それは悪いことであるが)、

めちゃくちゃ責められたり倫理うんぬんと言われることはあまりないのではないか。



ここで一つの疑問が湧いてきた。

冒頭に書いた1年前のニュースと同様の条件で、

(つまり大学の学生が)意図的に殺した蚊やありを、

非道徳的なメッセージを添えてブログ上に公開したらどうなるのか。

また同じような部活を作ってPRポスターを学内に貼った場合どうなるのか。



命というテーマは重すぎた。

考えても分からないことばかりだ。