12月24日未明、ある教会のオルガニストさんのお父上が天に召されました。
 その教会で定期的に開催されるコンサートを最大の楽しみとされていたお父上の為に、オルガニストさんはこのことを誰にも話さず、その日のうちに行われたクリスマス・コンサートにてオルガンを弾いてくださったのだそうです。

 本日、私は弓町本郷教会にて聖歌隊員の女性とお話をいたしました。
おそらくは60歳を過ぎておられるその方も、クリスマス・イブの早朝に長年連れ添った旦那様を天へと送りだし、夕刻よりのイブ賛美礼拝にてアルトの声を響かせてくださっていたのだそうです。
初 めて知った私に、その方はうっすらと涙を浮かべながら話してくださいました。

 そしてそのクリスマス・イブ礼拝には子宮体ガンの手術を経て、闘病中の私の友人が参加してくださっておりました。 合唱の時には普段、感染症を予防する為につけているマスクを外し、ハレルヤのアルトパートを心を尽くして歌ってくださいました。
 後より私宛にメールがあり、それには『嬉しかった。導かれた感じがした。』と記されておりました。

 人の思いを超えて奏でられ、導かれ、磨かれながら人へと帰ってくる音楽とはいったい何なのでしょうか。
 この世界に音楽を与えてくださったことを、主に感謝いたします。
 これから迎える新しい年、皆様のお心が穏やかでありますように。世界が平和でありますように。
 綺麗な心を宿した人々が、それぞれの幸せを噛みしめつつ日々を暮らしていくことができますように。
 救い主、イエス・キリストの御名を通じ、祈り、願います。
 アーメン。