昔私が小学生だったころ、当時の時刻表を見ても掲載していないので想像で午前1時30分頃、寝台特急紀伊下り列車が名古屋駅のホームで名古屋からけん引するディーゼル機関車DD51が、寝台特急紀伊の客車に衝突する事故がありました。
翌朝の新聞には、ぶつかった客車が派手に損傷しており、その写真をみたら死者はいただろうなと思ってしまいました。
実際は死者どころか運転者だけが怪我しただけで、奇跡的な出来事でした。
原因が機関車の運転手が運行前の就寝の際飲酒をして、それによって本来の起床時間に起きることができずに寝坊、そのため本来の出発時間に間に合わず遅刻、それによって焦ってしまい名古屋駅構内を制限速度をはるかに上回る速度で走行。
その為目的地、客車紀伊号が置いていたところに止まりきれずに衝突した。
その後運転者を調べたところアルコールが体内残留していたことが発覚して、報道で飲酒運転と報じられた。
飲酒運転というと、自家用車でするイメージが強かったですが、列車でも飲酒運転があったことに驚いた。
当時の国鉄は飲酒運転が頻繁にあったらしく、流石に運行前は飲酒しなかったが、睡眠前の飲酒は当たり前だったらしい。
我々一般人は自動車の免許を取る際講習をするが、その時に寝る前に飲酒して朝起きてもアルコールは体内残留するという話をよく聞きます。
これを機に国鉄は飲酒に対して厳しくなった。
自家用車でも飲酒に対して厳しくなりました。
奇跡的に死者がいなかったのは、当時の紀伊号は利用客が低迷していて、6両編成で30人しか乗っていなかった。
ほんと高速バスでことが足りるレベルですね。
そして機関車の前のほうは、乗客を乗せることができる客車だったが、編成全体の電源の自家発電できる機能付きでその為、うるさいのでなるべく販売しない方針だったので、ぶつかった1号車2号車には誰も乗客を乗せていなかったことが幸いした。
仮に繁忙期でこんなことが起きたら確実に死者はいた。