函館市長選挙が行われて、選挙の末新人の大泉潤氏が現職を破って初当選しました。
大泉潤氏の公約の目玉が、函館市内に新幹線を乗り入れるというのでした。
現在道南地区の新幹線の駅は新函館北斗駅、新函館北斗駅から函館駅まで18kmあってその間をミニ新幹線を通して函館市内へ直通する構想を報道にも公開した。
ミニ新幹線を走らせるとしたら、札幌函館の道内完結便で今走っている特急北斗の代替えであると思う。
個人的な見解としては実現するのは厳しいのではないかと思う。
一つは費用の問題、新函館北斗駅から函館駅へのミニ新幹線対応費用として75億円と推測されている。
その75億円の費用はJR北海道が出せるとは思えないので自治体のが丸々負担することが目に見えてくる。
もう一つは、北斗市の立場からすると北斗市が寂れるのではないかと懸念されるのでゴネることも考えられて、そうなると長崎新幹線の佐賀県みたいにごねられて頓挫することも考えられる。
あとは、東京からの直通を実現したところで航空機には勝てない問題もある。
現在函館から東京まで航空機と新幹線との比較で、かかる費用、所要時間、市内へのアクセスどれをとっても航空機に負けている。
しかも函館空港は冬でも道内レベルでは雪が少ないほうなので、欠航になることがまずないのも勝ち目はない。
あとはミニ新幹線の場合、JR北海道がフル規格とミニ規格の両方を所有しなければならないので、その保守費用が余分にかかってしまう問題も生じる。