「なあなあ」って使う事、たま~にあります。
「なあなあになる」「なあなあな感じ」「なあなあで続ける」といった
使われ方をしますねぇ
「なあなあ」について辞書などを使って調べてみると、
以下のような意味である言葉だということが分かります。
・ いい加減に扱って済ますこと
・ 適当にして妥協すること
・ 決着をつけずにうやむやにすること
以上のような意味であることから、あまり前向きではない言葉だということが
わかりますよね。
使い方としては、物事をはっきりしないで適当に済ませようとする態度などに
対して「なあなあな態度」といった使い方をするのが正しいでしょう。
基本的には「なあなあにする」という使い方をする場合は、
「妥協」「適当」「はっきりしない」「うやむや」という意味で捉えて
間違いありません。
この「なあなあ」っていう言葉は、歌舞伎が語源由来となっています。
歌舞伎の演技では、登場人物の二人が内緒話をする際に、
相手に向かって「なあ」と呼びかけます。
そして、それに応える役者も「なあ」と返事をして、表情や仕草などを
使って演技をするのです。
やがて、昭和の頃になると「なあ」と声を掛けるぐらいに
仲が良いという意味でも使われるようになり、「馴れ合い」
という意味を持つようになったそうです。
「なあ」と声を掛け合うことが「仲が良い=馴れ合い、妥協」と
なっていったわけです。