ロッキード事件と言っても、「聞いた事あるなぁ」って感じで、
当時、リアルにテレビ中継を見られていない方も多いかもしれないですね。(笑)
この事件は、国内航空大手の全日空の新ワイドボディ旅客機導入選定に絡み、
自民党衆議院議員で田中角栄元首相が、1976年(昭和51年)7月27日に、
受託収賄と外国為替及び外国貿易管理法(外為法)違反の疑いで逮捕され、
その前後に田中元首相以外にも、佐藤孝行運輸政務次官や橋本登美三郎元運輸大臣2名の
政治家が逮捕されました。
さらに収賄、贈賄双方の立場となった全日空の若狭得治社長以下数名の役員及び社員、
ロッキードの販売代理店の丸紅の役員と社員、行動派右翼の大物と呼ばれ、暴力団やCIAとも深い
関係にあった児玉誉士夫や、児玉の友人で「政商」と呼ばれた国際興業社主の小佐野賢治と
相次いで逮捕者を出しました。
また、関係者の中から多数の不審死者が出るなど、第二次世界大戦後の
日本の疑獄を代表する大事件となりました。
この事件は、1976年(昭和51年)2月にアメリカ議会上院で行なわれた上院外交委員会多国籍企業
小委員会(フランク・チャーチ委員長の名から「チャーチ委員会」)における公聴会にて発覚しており、
アメリカとの間の外交問題にも発展しました。