原因には、不良や、ミスを引き起こした発生原因があります。
何か原因があって、正しい作業ができなかったり、不良品を作ってしまったりします。
そして、その不良や、ミスを次の工程や顧客に引き渡してしまう流出原因があります。
見落としたり、紛れたりして、本来、引き渡してはいけない物を止めることができなかったのです。
その不良やミスはどうして発生したのか、不良やミスをどうして止めることができなかったのか、

なぜ、なぜを繰り返して、発生原因と流出原因を抽出します。


しかし、ただ、考えれば、原因を見つけ出すことができるわけではありません。
探求の視点が偏ったり、抜けたりもします。
問題の原因分析を偏りや抜けなく行うのに有効な方法は、4Mで洗い出すことです。

 

4Mとは、物事を人(Man)、設備やシステム(Machine)、手順や方法(Method)、モノや材料(Material)

という四つの視点で考える方法です。


問題の原因をこの四つの視点で整理することで、偏りや抜けのない分析ができます。
人の視点では、スキル不足、ヒューマンエラーとしてのポカミスが原因ではないか、
設備やシステムの視点では、設備の能力不足、故障が原因ではないか、
手順や方法の視点では、方法の間違いや手順の抜けが原因ではないか、
モノや材料の視点では、モノそのものの欠陥、部品同士などモノとモノの不整合が原因ではないか、

というように分析していきます。


そして、真の原因を突き止めるには、裏付けをとります。
洗い出された原因に対して、特性値との関係をデータで検証しながら評価して、

真の原因を突き止めていきます。


裏付け調査では、その原因による問題発生が、論理的に成り立つのかを、

複数の人に見てもらって客観的に評価したり、科学的分析を行ったりします。
再現テストなども有効です。

 

 

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