イスタンブールの旧市街には、地下の貯水池が数ケ所発見されています。
中でもこの地下宮殿は、4世紀から6世紀、コンスタンティヌス帝から
ユスティニアヌス帝の時代に造られた物だと言われています。
全体は縦140m、横70m、高さ8mほどで、内部はコリント様式の柱で
支えられています。
コリント様式は、古代ギリシャで開発され、古典建築の1つとして分類された華やかな
柱のスタイルを表しています。コリント様式は、以前のドーリア様式やイオニア様式よりも複雑で精巧です。
コリント様式の首都または上部には、葉や花に似せて彫られた豪華な装飾が施されています。
今でも地面には水が溜まり、内部はひんやりしています。
フランス人考古学者が存在を発見するまで、誰も地下にこのような空間があることを
知らず、人々は、地下宮殿の上に家を建て、床下に穴をあけては、水を汲んだり、
魚を釣っていました。

薄暗い列柱の間をライトの光に引かれて進みます。
上からは絶え間なく水滴がしたたり落ちています。
薄暗い宮殿の一番奥にこの宮殿の目玉のメドゥーサの顔が
2体横たわっています。