![]()
上の地図は、車の通行を表していて、赤色が右側通行、
青色が左側通行です。
世界地図で見ると一目瞭然ですね。圧倒的に右側通行が主流であることが
分かりますねぇ。
世界では70程度の国や地域が左側通行のようです。
日本以外だと次に思い浮かぶのはイギリスですね。

他にはオーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア、
インド、香港、ケニア、南アフリカ共和国などです。
これはかつてイギリスの植民地であった地域となっています。
タイのように植民地になっていない国でも、近代になってイギリスの
制度や技術等を取り入れた際に、影響を受けて左側通行と
なった場合もあるようです。
左側通行の理由は、国や地域によって様々なようです。
日本では武士が右手で刀を取りやすいように、身体の左側に刀を
差しているため、という説が有力です。
(右側通行で対面すると、通り過ぎる時、刀同士がぶつかってしまいます)
一方、160程度の国や地域が、右側通行を採用しているようです。
イギリス以外のヨーロッパの国々は、ほぼ右側通行となっています。
アジア、アフリカ、アメリカなどでもイギリス以外と関係が深かった国は、
右側通行が主流です。
元イギリスの植民地であった、アメリカ合衆国でも右側通行となったのは、
独立した時に、イギリスの影響を捨てた事と、フランスの援助を受けたからとも
言われています。
ヨーロッパの国々も中世までは、左側通行が主流でした。
しかし、フランス革命の中で、右側通行にしたと言う記録が残っています。
その変更を指示した人物は、ナポレオンでした。
戦術的に有利だったからという説が有力なようです。
ナポレオンは、その全盛期、大陸ヨーロッパの大半を支配下に
置きました。その過程でナポレオンが道路の整備もしていきました。
そのため、広範囲に渡ってその影響を受けました。
イギリスは、ナポレオンの支配を受けなかったので、そのまま左側通行が
残った形になっています。

実は現在の日本でも、有名な高速道路で右側通行になっている区間があります。
それは、首都高中央環状線の山手トンネルの大橋ジャンクションから
大井ジャンクションまでの区間です。
用地確保や一般道からの出入りのしやすさを考慮した結果、こうなったそうです。
ただし、対面通行ではなく、トンネルで左右が完全に分離している為、
運転者からすると反対車線は見えません。
そのため混乱することもありません(走行していても右側通行であることには気が付きません)。
他にも、地形などの問題から北陸自動車道の一部(敦賀インターから今庄インターまで)でも右側通行区間もあります。
また、現在建設中の東京外環自動車道のトンネルも右側通行とする計画になっているようです。
↓首都高中央環状線
