今日から3日間は、工場の仕事を書きますね。
「難しい」と思われた方は、イメージ/雰囲気だけ掴んで頂ければ
いいと思います。
それでは・・・・・
まず、「仕様書」ってご存知ですか?
仕様書 とは、工業製品やソフトウェア、情報システム、サービスなどを開発する際に、
備えるべき機能やその性能、特性、満たすべき要件などを図表や文章などで記述した文書の事です。
う~ん、難しいそうなので、もう少し簡単に書きますね。
私が担当している部品はリング状の部品でした。
この部品は、歯切りされていますが、私は、鍛造屋なので、
その前の歯切りをしていないリング状の部品でした。

工場に入ってくる時の材料の荷姿は、直径2m位のコイル材だったので、
まずは、そのコイル材を真っすぐにする設備を導入する必要があります。
この部品を製造する工程を「 」に書いています。
例えば、「 」の中の「直線機」の仕様書は、
どういう材料が、どういう荷姿で入ってきて、最終的にいくらの
精度で直線にしたいのか、その設備の大きさはどの位の大きさなのかなどを、
書面に書いて、業者さんに見積もってもらう、書類の事なのです。
「その材料が以下のような工程で部品になります。部品は、直径40cm~50cm位です。
コイル材→直線機でまっすぐにする→直径40cm~50cmの円形にする→切断→溶接→
溶接した時に出来るバリを切断→熱処理→空冷→ショットブラスト(表面についているスケールを除去)
→サイジング(プレスをして、厚みと直径の矯正をする。)→パレタイズ(自動でパレットに
投入する)
実際の「直線機」とは違いますが、イメージを掴んで下さいね。
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ちょっと、難しかったですか?
部品を製造する工程の「」で必要な仕様書は
1. 直線機、2. 円形にする設備、3. 切断機、4. 溶接機、5. バリ切断機、6. 熱処理機、7. 空冷炉、
8. ショットブラスト、9. サイジングプレス、10. パレタイザー
です。
なので、このリング状の部品を一貫工程で製造するには、いろんな設備の仕様書を書かないと
いけないのです。