現場応援が終わった、ある秋の日の事です。

当時、私の総括はKさんでした。

 

ある日、Kさんから「俺、今度、車買い替えるんだけど、よかったら、やるよ。」と

言われました。

「えっ、やる? それってタダって事?」と思いました。

そして、「おいくらですか?」と聞いたのですが、

Kさんの答えは、「ただでいいよ。」と。

 

その車はブルーバード910でした。写真の車体色は赤ですが、Kさんの車体色はクリーム色でした。私が人生で初めて

手にした車です。↓ 車は鍛造工場の鉄粉が付着していて車体は、ざらざらでしたが。(笑)↓            

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「車あげるけど、条件があるんだ。」とKさん。

「何ですか?」と私。

「名義を変更する事かなぁ」と。

 

そして、私は、アパートの近くで、駐車場探しを始めました。

 

当時の私の住まいは、4畳半一間で、台所とトイレは共同でした。

家賃は23,000円で、管理費が1,500円で、合計24,500円でした。

 

1件目の不動産屋さんに行きました。

「駐車場空いていませんか?」と聞くと

「空いてないよ」と不動産屋さん。

「そうですかぁ。因みにおいくらですか?」と聞くと

「38,000円だよ」と不動産屋さん。

「やっぱり新宿区の駐車場代は、高いなぁ。」と思いました。

 

2件目の不動産屋さんに行きました。

「駐車場空いていませんか?」と聞くと

「空いてないよ」と不動産屋さん。

「そうですかぁ。因みにおいくらですか?」と聞くと

「35,000円だよ」と不動産屋さん。

「やっぱり新宿区の駐車場代は、高いなぁ。」と思いました。

そして、「この辺は、どこも駐車場空いていないから、どこに行っても無駄だよ。」と

言われました。

 

2件の不動産屋さんに行ったあと、私は、アパートの近くで駐車場を探す事を断念し、

Kさんには、「名義変更出来そうにありません。自動車税は、責任持ってお支払い致します。」

とお伝えしました。

 

Kさんは、「仕方ないなぁ。分かった。」と渋々承諾して下さいました。