私の仕事は、製品の右側にある部品を

取り付ける事でした。

私の前に担当していた方は、期間工の

方でした。

その方から、部品の取り付け方を

習いました。

 

製品になる最初の方の工程でした。

この工程を「上流工程」と言います。

 

輸出する製品で、当時、中国に輸出される

製品には、私が右側に付ける部品は

必要がなかったので、中国に輸出される

製品が来た時は、「ラッキー」だと

思いました。

 

部品は、4色ありました。

部品の形状は、輸出する国で微妙に

違っていて、全部で6種類ありました。

結局、色を含め24種類の部品がありました。

 

作業している時は、絶えず音楽が

かかっていました。

今、覚えているのは、C-C-Bの「Romanticが

止まらない」です。

 この曲が掛かると乗りに乗りました。

 

私は、第3工程でした。

「第3工程、第3工程、○○(私が担当

している部品の名前です)仕様違いです。」

と言う放送が・・・・・

何度も、「またかぁ」と思いました。

つまり、よく取り付け部品を間違えていたのです。(笑)

すると、すかさず、組長が私のところに来て、

「ちゃんと付けてもらわないと困るよ」と。

私は、「はい」としか答えようがありませんでした。

「好きで間違えた訳やなかろうがぁ」と博多弁で、心の中で思っていました。(笑)

 

ネジを止めるインパクトレンチを

使って作業をしていました。

指に大きな振動が伝わり、嫌でした。

このインパクトレンチが、のちに

私に悲劇をもたらします。