私が所属していた混声合唱団は、調布でコンサートを開く事に

なりました。

そして、毎日、練習をしていました。

 

トップテナーとセカンドテナーが前列に、

バリトンとバスが後列に並ぶという配列でした。

そして、トップテナーは真ん中でした。

 

練習していたある日、指揮者から言われました。

「Sammy(本当は、私の苗字が入るのですが)は、違和感があると。」

 

他の男性の団員が、ストレートの髪形なのに、私のみが

パーマをかけていたのです。

短髪だったので、パンチパーマをかけた暴走族の

一員のようになっていました。

それに加え、「○○さんは同じ修猷館(私の出身高校である、

福岡県立修猷館高等学校の事です)で、スマートだったのに・・・・・」

と言われました。

 

「そうかぁ、私は容姿から考えても、この混声合唱には合わない人間なのかなぁ。」と

思いました。

 

ジャケットとネクタイは、サークルにありました。

白のカッターシャツは買ったように思います。

そして、黒のズボンと黒の靴は、友人のUに借りました。

黒の靴を返す時、池袋駅前で、靴磨きをしていた

あばさんに靴を磨いてもらいました。

 

コンサートは成功しました。

でも、この混声合唱団に自分の居場所はないように思い、

退団しました。