私の高校では、「も~かり」と言うシステムがありました。

 

「も~かり」と言うのは、例えば、6時限授業で、3時限目の

数学の先生が、研修/病気などで欠席の場合、3時限目は自習になるのではなく、

時間割の組み換えが行なわれ、5時限の授業となります。

なので、学校に行って最初に確認するのは、「自分のクラスの時間割の変更の有無」です。

 

そして、5時限授業になり、5時限目が例えば、英語だった場合、

その英語の先生に、「5時限目の授業はなしにして下さい」と交渉するのです。

これを「も~かり交渉」と言いました。

各クラス、何となく、「も~かり交渉役」が決まっていたように思います。

そして、5時限目の英語の授業がなくなったとすると、授業は、4時限に。

そうすると、もうお分かりでしょう。

4時限目の授業の先生に、また、「も~かり交渉」をする。

そして、その授業がなくなると、3時限授業に。

私の記憶では、3時限授業が一番、最短授業だったと思います。

 

11時頃、3時限授業が終わったあと家に帰ると、

母が「あんた、もう帰って来たとね。」と。

私が、「今日は、も~かりで、3時限しか授業がなかったと。」と言うと、

母は、「あんた、それはも~かりではなくって、損かりたい。」と。

「授業料を払っとうけん、授業ば、受けな。」とも言われました。

当時、1,200円/月の授業料でした。

(6時限*5日+3時限*1日(土曜日半ドン))*4週=132時限/月。

1,200円/132時限=約9円/時限分、損した計算ですかねぇ。

 

1年生になって初めて習った漢文。

漢文のK先生は、最初の授業でこうおっしゃいました。

「君達は、修猷館に入って嬉しいかもしれないが、このクラスの45人のうち、

4~5人は、大学にも行かずに、どうなっているか分からない人になっているから・・・・・

おい、笑い事ではないぞ。」と。

K先生は、京都大学卒でした。いつもこんな口調で、先生が博多弁を話した事は

見た事がありません。

実際、そうですねぇ。

3年生のクラスの中で、4~5人は、大学に行ったのかどうかも分かりません。

 

実は、私、3年生の時のクラスの人の名前を出席簿順に言えます。

担任の体育の先生が、出席を取っていた時に、その口調が音楽のようで、

自然に覚えました。

同窓会でも、「○○(私の事です)は、くだらん事ばかり覚えとうね。」と

いつも言われます。

その通りです。

高校時代のくだらない事、中学生の時に数学の教科書に載っていた円周率

3.1415926535897932384626433832795028841971693・・・・・

を今でも覚えています。

 

450人中、352人は男子、98人が女子でした。

最近、医学部で、男子と女子で、合格点が違うという話を聞いた事があります。

私が、修猷に入った時も、「女子の方が合格点が高い」という噂がありました。

真偽の程は不明ですが。

因みに、私は、5教科500点満点で494点か493点でした。