ある日、家に帰ろうと竹藪の自転車に乗った時の事です。

私は、前輪に数字回転式の鍵を掛けていました。

いつものように、数字を合わせて、鍵を外しました。

 

そして、勢いよく自転車をこぎ始めた瞬間、地面に叩き付けられました。

何が起こったのか、分かりませんでした。

すると、後輪にはもう一つの数字回転式の鍵が・・・・・

 

そ、そうです、田隈新町5人組のあとの4人の誰かが、私の自転車の後輪に

数字回転式の鍵を掛けたのです。

おおよその目星はついていました。

私の家の隣の隣の隣の隣、つまり4軒先の敏博君の仕業に違いないと思いました。

 

兎に角、後輪の鍵の数字合わせをして、鍵を外さないといけません。

確か、3桁だったと思います。

「000」から順番に数字を合わせました。

何番で合ったか、覚えていませんが、とりあえず、後輪の鍵を外して帰りました。

 

家に帰ったあと、「絶対に仕返しする」と決めた私は、その鍵を分解し、

数字の組み換えをしました。

どういう構造だったのか、覚えていませんが。

 

次の日、何事もなかったように、田隈新町5人組は、いつものように学校に

登校しました。

 

そして、しばらく経ったある日、私は敏博君の自転車の後輪に数字回転式の鍵を掛けました。

確か、私が他の人より遅れて学校に行ったので、敏博君の自転車は既に

竹藪にありました。

後輪の数字回転式の鍵のチェーンは、ぐるぐる巻きにしました。

 

どういう訳か、その日はたまたま、敏博君と一緒に帰る事に。

「まずい」と一瞬思いましたが、敏博君が地面に叩き付けられるのを、

間近で見られるのは、ラッキーだとも思いました。

 

そして、敏博君がいつものように前輪に掛けた数字回転式の鍵を外して、

自転車をこぎ始めた瞬間、敏博は、地面に叩き付けれました。

 

「やったなぁ」と敏博君は、私に言いました。

「俺も、数字合わせをして帰ったけん、今から数字合わせをしてから帰り。」

敏博君を見捨てて、私は帰りました。

 

竹藪は今はありません。

私が通っていた中学の近隣は、様変わりしています。

やんちゃ坊主で、勉強もあまり出来なかった○○君は、

自分の家の工務店を引き継ぎ、その工務店は大きな建設会社となっていました。

恐らく、○○君は、その会社の社長でしょうね。

ある同級生は、有名な芸術家になっています。

最近、LINEで知りました。

人って、分かりませんよねぇ。

 

今日は、順順の誕生日です。

順順、お誕生日おめでとう!

西区のある団地に住んでいる事を、同窓会に出席している人から聞きました。

今は、どんな感じになっているのかなぁ。

綺麗でいて欲しいなぁ。