生徒会役員の任期は、2年生の10月~3年生の9月でした。

 

まずは、生徒会長を選出します。

自分で生徒会長になりたい人が立候補し、選挙で選んでいたと思います。

 

生徒会長はN君になりました。

そのあとは、N君と生徒会担当の先生が、副会長男子1名、女子1名、

書記男子1名、女子1名を決めるようになっていたと思います。

これで、生徒会の執行役員5名が決まり、そのあと

いろんな委員の委員長がこの人達と生徒会担当の先生により選出されるという仕組みでした。

 

学習委員長、風紀委員長、図書委員長、体育委員長。

あと1つか2つあったと思いますが、思い出せません。

そして、委員長が決まれば、1年生の生徒が副委員長に就きます。

この副委員長、どのような経緯で決められたのかは、覚えていませんが、

委員長が男子であれば、副委員長は女子となります。

 

学習委員長、図書委員長、体育委員長は、問題なく決まりました。

問題は、風紀委員長。

私の中学で風紀委員長をやるのは大変です。

荒れた学校でしたから。

 

書記の英明君が、放送部にいる私のところに来ました。

確か、放送部も2年生の10月に部長が決まったように思います。

私は、放送部長になりました。

 

英明君は、私にこう言いました。

「風紀委員長が決まっとらんのやけど、誰かおらんかいな?」

私は、「○組の△君はどう?」

英明君は、「う~ん」

「そうしたら、□組の◇君はどう?」

英明君は、「う~ん」

このやり取りが何回か続いたあと、

英明君は言いました。

「おった!」

私は「誰?」と。

英明君は言いました。

「おまえ!」

 

「嫌です!絶対に嫌です!風紀委員長なんかなったら、殺される!」と私は思いました。

 

でも、英明君は、生徒会担当の先生、渾名はキューピーちゃんと

一緒に放送室に来ました。

キューピーちゃんは、背は低いですが、太っていて腕力もあり、

生徒から恐れられていました。

技術科の先生でした。

 

キューピーちゃんが私に言いました。

「○○(私の事です)、悪いけど、風紀委員長をやってくれないか。」と。

 

仕方なく、承諾しました。

これが、地獄への道となりました。

因みに副委員長は、馨ちゃんでした。