小学5年生になりました。
2番目の学校も3年経ち、友達も増えました。
暗かった性格も明るくなり、みんなから
「にゃんこ」と呼ばれ、可愛がられました。
5年2組でした。
沢水先生は、「ちびまる子ちゃん」。
髪形が、ちびまる子ちゃんでした。
おかっぱ。
本当は、違っているかもしれませんが。
偶然ですが、沢水先生は、母と同じ高校を
卒業していて、母の10年後輩でした。
百貨店勤務の父は、平日の休みでした。
百貨店の定休日が、父の休みの日だった
ように思います。
休みの日の父は、何か物を作ったり、
車いじりをしていました。
私とは違い、手先が器用でした。
父は、車が大好きでした。
私は、その影響をとても強く受けて
育ちました。
沢水先生は、私の家の前を通って、
学校に通っていました。
ある日、先生が学校から帰る帰り道で
父が先生を呼び止めました。
父は、沢水先生が私の担任で、家の前を
通る事を知っていたようです。
「先生、夕食いかがですか?」
「えっ」と思いました。
「食事中、俺の成績の評価を良くする
お願いするとかいな?」
と期待?しましたが、そんな話は、
一切ありませんでした。
母の遺品の中に、高校の卒業名簿がありました。
沢水先生の連絡先が分かりました。
最新のものか分かりませんが、私の
スマホに登録しました。
しかし、連絡はしていません。
お元気だといいのですが。