ネットワークカメラとは、文字通りネットワークからアクセス可能なカメラである。

 ネットワークとは、コンピュータ同士のつながりのことであり、カメラだろうが、スマホだろうが、無線LANルーターだろうが、ネットワークを形成するということは、それぞれ1台のコンピュータである。

 下は、宅内のノートパスコンやスマホからネットワークカメラにアクセスしている図である。無線LANルーターは、物理的にインターネットに繋がれている。しかし、この状態では、インターネット(宅外)からネットワークカメラへのアクセスは制限されており、容易ではない。

 利便性向上のため、インターネット(宅外)から直接カメラへのアクセスする仕組みを考える。ここで問題は、宅外のコンピュータ(図ではスマホ)にとって、①自宅がインターネット上のどこにあるかわからないこと。②場所がわかったとして、ルーターのセキュリティを突破しなければならないことである。この解決は、知識があれば容易だが、ないと少し難しい。


 そこで、知識なくとも万人が簡単に宅内にアクセスできる仕組みを検討する。それは、下図のようにカメラに予め特定のサーバーへの安全な接続機能を組み込み、宅外(例えば中国)のサーバーとカメラを常時(定期的に)インターネットでつなぐことである。


 すると下の図のように、ネット環境を介して、どこにいてもカメラにアクセスできるようになる。


 さらに最近の安価なネットワークカメラは、宅内のネットワークすらインターネットサーバーを介することで仕組みをより単純化しているものがある。ただし、その代わりに宅内にいるにも関わらず、インターネットアクセスが必要になる。これは、特定の企業にセキュリティを委ねることになるという問題はあるが、その企業の信頼性さえ担保されれば、利便性が良い仕組みと思う。